夏になると水辺で過ごす時間が増えますよね。
水面に写る青空や、海や川の涼しい風を感じてリラックスするように、今月は水辺のイメージを取り入れたアレンジメントをご紹介します。
青い空と海、白い砂浜には鮮やかカラーの植物がよく映えます。ブルーをメインに涼しげに、南国の風景を取り入れてトロピカルに。
花だけでなく果実や葉を添えて、グリーンが多めのアレンジメントならフレッシュに。みずみずしく清涼感のあるアレンジメントが、夏の暑さを忘れさせてくれますよ。
ビーチや川辺、湖畔など水辺を思わせるフラワーアレンジメントを作って、自宅を涼しげなリゾートに変身させましょう♪
ビーチをテーマに♪お部屋にオアシスを
夏のあしらいは、使用する花材に加えて花器との組み合わせで印象が大きく変わります。常夏の島に咲く草花をメインに、まずは海をイメージしたアレンジメントを見ていきましょう。
夏に美しい旬の花木
大胆なヤシの葉に、鮮烈な赤のアンセリウムの合わせが夏らしいフラワーアレンジメントです。
アンスリウムは水揚げのしやすい花で、日持ちも良いとされています。意外にも、強すぎる日差しは苦手なので、光の当たりすぎない場所を選んでくださいね。
こちらのアレンジメントのポイントは、花木だけでなく器にあります。透明なブルーの器に水を差して、透けて見えるグリーンがなんとも涼しげですよね。
自然な動きのある花木は生花ならでは。ナチュラルにリゾート感を演出してくれます。
虹色の砂浜のようなカラーサンドアート
「カラーサンドアート」をご存じでしょうか？グラスの器に、カラフルな砂を何層も積み重ねて模様を描く、ハワイ生まれのアートです。砂自体は、観葉植物や多肉植物の土の代わりに使えます。
こちらの作品では、模様が波のように見えて、パステルカラーの色の重なりも美しいですね。パキラとカポックをアレンジしています。
毎日水やりをする必要が無く、デザイン性も高いため夏のインテリアとして注目されています。
木のそばには、小さなフラミンゴのオーナメントをちょこんと置いて、季節感ある可愛さを♪
こちらのサロンでは、好きな色の砂を4つ選んで作れる体験レッスンがあります。大人から子どもまで楽しめるので、夏休みの自由工作としても人気だそうですよ♪
シック＆エレガントなカサブランカタペストリー
オーシャンビューのコテージで、潮風を感じてゆったりとくつろぐバケーションタイムに。
コットンロープのタペストリーに、大輪のカサブランカが見事に映えるアレンジメントです。
カサブランカは純白の白さがウェディングドレスのように美しく、お部屋の壁にかけるだけで圧倒的な存在感があります。壁にさりげなく飾るだけで、エレガントなリゾート空間を演出できます。
遠くに波の音を感じながら、ハンモックに揺られて過ごす……そんな至福の時間を自宅で♪
水辺の風景を”色”で表現
ブルーやグリーンの花材をメインにすると、目から涼を取り入れられます。青などの寒色系の色は、視覚的に寒さや冷たさを感じさせる色です。
水辺の木陰で涼むような、爽やかな雰囲気が特徴の作品をピックアップしました。
涼へ誘う季節のリース
スーッと、涼しい風が吹き抜けていくような、清涼感あふれるナチュラルリースです。
涼しげなブルーと清潔感あふれるホワイトが織りなすアレンジメントは、爽やかな色彩で夏の暑さを忘れさせてくれます。ラベンダーやシルバーリーフが加わると、クールなニュアンスを楽しめます。
小川のほとりに咲く草花のような、さりげなく優しい花々のアレンジメントですね。
バイカラーで潔いエレガント感
深い海を思わせる、ブルートパーズのローズをメインに、ホワイトの花材でまとめた涼しげなアレンジメントです。クリーンな色の組み合わせで、冷たい空気感があります。
プリザーブドフラワーならではの青いバラに、スターフィッシュとシェルを添えて夏の雰囲気を演出しています。青の花はまだまだ珍しいですが、夏になると生花も含めて種類が増えます。
冷たい水や氷を連想させてくれる、アイシーなブルーは見た目にひんやりとした印象を与えてくれますよ。
海のプリンセスに想いを重ねて
サンゴにシェルにパール、ペールトーンのピンクとエメラルドグリーンという組み合わせに、有名なおとぎ話が浮かんだ方、正解です。こちらは「リトルマーメイド」をイメージして作られた夏リースです。
サンゴ礁に見立てたアスチルベや、海藻のように見えるグラデーションのカラーなど創意工夫が見事ですね。太陽の光がきらきらと降り注ぐ、浅瀬の海中が再現されているかのようです。
リトルマーメイドのメインカラーと言えば、主人公アリエルの髪の赤色としっぽのブルーグリーンではないでしょうか。実はしっぽの色は、アリエルだけのために作られた特別な色で、「アリエル」や「アリエル・グリーン」と名付けられていますよ。
水辺の雰囲気を取り入れるアイディア
ご紹介した以外にも、フラワーサロンならではのプロの発想が活きたアレンジメントがまだまだあります。
暑い夏も、花で涼しさを感じるためのヒントをご紹介します。
生花のようなフレッシュさを
一見、氷と水が入っているように見える透明なグラスに、2種類の白いひまわりが可憐にアレンジメントされています。
ホワイトとオフホワイトで、明るく元気なひまわりアレンジとはテイストを変えて、清楚で涼やかな見た目です。
夏場は花瓶の中の水が温まり、雑菌が繁殖してしまいやすい環境になります。少しでもクリーンな状態を保つためには、こまめに水を替える必要があります。
こちらのアレンジメントはアーティフィシャルフラワーで作られているので、オアシスも使わず水替えの必要もありません。
中の透明な部分は固められているため、水がこぼれる心配も不要です。そのため、玄関やテーブル、夏のベッドサイドにも安心して飾れます。
帰宅時や寝る前の、ほっとひと息つくタイミングに。ふと目に入った瞬間に、涼しさを感じられる特別なフラワーアレンジメントです。
涼しげな小舟を浮かべて
三日月型のワイヤーかごに、爽やかカラーの花を乗せてワイヤーアレンジをひと工夫。
まるで波間に浮かぶ小舟のようです。先端を押すとゆらゆらと揺れて、なんともロマンチックです。
スタンドは立てられるので、このように縦型にして2wayで楽しめます。ワイヤーをつたうツルがエレガントさを際立させています。
レースのドイリーはもちろん、シェル素材の花瓶敷きなどもぴったり似合います。
夏だからこそ、お部屋にフラワーアレンジメントを飾って、爽やかに心地よく過ごしてみませんか？
熱帯の植物を使ったり、シーグラスや貝殻などのアイテムをプラスしたり、色や器を変えてみたり……楽しみながらアレンジメントを作ってみましょう♪
全国のフラワーサロンでは、この夏も夏期限定の1DAYレッスンや、親子で夏休みに参加できる体験レッスンをご用意して皆さんをお待ちしています。
あなただけの涼を感じるアレンジメントをこの夏、手作りしてみてくださいね。
