夏の終わりが近づくと、それまでとは全く印象の異なる花たちが姿を見せるようになります。
メランコリックな秋の入り口に、花から衣替えをしてみましょう。
ふわふわ、もこもこ、それともドライ？質感に加えて、木の実や果実など秋に見られる色を入れると、移り行く季節が楽しめます。
今から秋本番までを彩るフラワーアレンジメントをご紹介します。
初秋を意識した彩り
春夏秋冬、季節はいつも徐々に変わっていくものですよね。暦の上では秋でも、まだ夏が名残惜しい気持ちにもなります。
晩夏から初秋へとアプローチするアレンジメントを見てみましょう。
ひまわりとケイトウの花束
こちらのアレンジメントのように、夏の象徴であるひまわりも、ケイトウと合わせると秋の香りが広がります。
小ぶりなひまわりに、ベルベットのようなケイトウのクリームイエローがやわらかい雰囲気を演出してくれています。たっぷりのグリーンで、清涼感もありますね。
今のような秋口には、夏と秋の花を上手に組み合わせると、この時期ならではのアレンジメントになります。
アカツルのハーフリース
ふわふわとしたパンパスが揺れる、ドライフラワーのリースです。ユーカリの葉を足して涼やかな印象に。ナチュラルでリラックスしたムードがあります。
パンパスは、夏にはプロテアやピンクッションなどのワイルドフラワーとの合わせが人気です。そのままベースに活けて飾ってもお洒落ですよね。
これからの時期には、秋色の紫陽花や旬のバラと合わせて季節を表現してみましょう。実もの合わせると、収穫の秋を感じさせてくれます。
ドライローズ風壁飾り
「三日月」を意味するクレッセント型がエレガントなリースです。
ドライ風に見えるバラは、実はアーティフィシャルフラワーです。
「秋らしい質感を取り入れたいけど、色味は鮮やかに、質感は柔らかくしたい」そんなとき。柔軟な発想で組み合わせてみましょう。
最近では、近年のドライフラワー人気から、アーティフィシャルフラワーでドライ風の花材も多く出回っていますよ。
さらに、ドライ花材にホワイト系の花を合わせると、軽やかな空気感が演出できます。玄関に飾れば、季節感あるおもてなしができますね。
徐々に色づく秋を表現
「秋らしさ」とはどういうものでしょうか？
今はまだ緑の残る風景も、紅葉と共に少しずつ暖色に染まっていきます。秋の風景、秋の色を意識してみましょう。
中秋の名月スワッグ
9月と言えば「中秋の名月」と言われるほど、月が美しく輝いて見えますよね。
スワッグのポンポンとした丸い花は、まるで空に浮かぶお月様のようです。
今年の中秋の名月は、9月29日だそうです。
本格的な秋を前に、穏やかな満月を思い浮かべながら、インテリアフラワーでいつでも楽しめるお月見も良いですね♪
ナチュラルな秋色スワッグ
スモーキーなオレンジやイエローが、シックな雰囲気のスワッグです。
夏の鮮やかで眩しいビタミンカラーとは対照的です。硬質な花材にコットンリボンを合わせて、ナチュラルに可愛らしく仕上げています。
デイジーは秋色をセレクトして、リーフ類も褐色系のカラーでまとまりを見せています。
ブラウンみを帯びた花や葉が多くなると、一気に秋の気分が高まります。
生花のシーズナルブーケ
オレンジのグラデーションが、夕焼け空を映し出しているようなブーケです。旬のダリアやコスモスに、バラをアレンジメントしています。
色と種類がとりどりな花材は、夕陽を浴びて緑を残しながらも色づく自然を思わせてくれます。
フレッシュフラワーで、香りや繊細な質感を感じながら束ねてみましょう。
「芸術の秋」の訪れをニュアンスカラーで
曖昧で、どこかくすみがかった色は、年月を経て経年変化したパレットのようです。どこか懐かしく、センチメンタルな雰囲気も漂います。
柔らかさや自然を意味する「ニュアンスカラー」を使って、花でアートな空間を。
可憐なカフェラテブーケ
ラテカラーで作られた、華やかかつあたたかみあるブーケです。
シルバーリーフにホワイトやココアといった優しい色合わせに、スパイラルブーケの丸みを帯びたフォルムが可愛らしくもあります。
綿菓子のようなコットンフラワーが甘さを加えてくれて、飾るだけでほっこりと秋が味わえます。
ボリューミーな秋花材アレンジ
白いコスモスをメインに、千日紅やスカビオサなどくすみピンク系の花が彩ります。動きのある花材は、秋風に揺れる野の花を思わせます。
横オーバル型のアレンジメントは、テーブルにも飾りやすく、置くだけで秋の気配が漂います。
プロは花器が全体の印象を左右すると知っています。
花器を落ち着いた色味にすると、これからの季節に合った重厚感ある印象になります。
夏に活躍するガラスベースから陶器製に変えるだけで、上品で落ち着いた印象になるので、皆さんも取り入れてみてくださいね。
季節の移ろいを花で楽しみましょう♪
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季節感を取り入れつつ、センスの良いアレンジメントが学べますよ。
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