だんだんと夏が近づいて来ましたね。しとしと雨が続くと、お部屋の湿度も高めになります。そんな梅雨のジメッとした空気を、お花で爽やかに変えてみませんか?
今回ご紹介するのは、お花と葉物を使った”グリーン×ホワイト”のアレンジメントです。
緑と白の組み合わせは、ナチュラルでシンプルだからこそアレンジの幅も広く、セレクトする花の種類や雰囲気によって、印象が大きく変わります。花器やディスプレイの仕方次第で、バリエーション豊かに。
いつもは脇役として華を添える役割の多い葉物も、今回はメインで活躍しますよ。
緑を感じる、フレッシュな空間を作ってみましょう♪
”グリーン×ホワイト”で目から清涼感
”グリーン×ホワイト”のアレンジメントは、そのクリーンな色合いが人気です。見ているだけで晴れやかな気分になれて、私たちの心までふわっと軽くしてくれます。
涼しげで風が通り抜けていくような、爽やかアレンジメントをフラワーサロンの作品からピックアップしました。
エレガントでナチュラルテイストな花合わせ
カップ咲きのバラ”ブルゴーニュ”を使った、ブーケドマリエのアレンジメントです。少しずつ色味の異なる、柔らかな花びらが幾重にも重なっています。窓から柔らかな日差しが差し込んで、幸せな時間を演出しているようです。
大きめのガラスベースを使うと、空間にゆとりが生まれて、ゆったりとした雰囲気にしてくれます。ベースには、花器以外にもご自宅にある空き瓶や、ガラス瓶などを使っていただくと個性が出せて楽しいですよ♪
凛とシックな佇まい
優しげに咲く初夏の定番アジサイと、芯のあるホワイトのアンスリウムが互いを引き立て合っています。
アンスリウムはコロンビアが原産で、高温多湿の環境に強い花です。夏のアレンジメントでは、活けるだけでリゾート感を出してくれて、花束にプラスしてもよく映えます。
旬の花と暑さに強い花を組み合わせて、スタイリッシュな美しさを長く楽しめます。
不変の可憐さをきゅっと集めて
すずらんは、小さく集まって咲く様子が可憐でかわいく、花姿はまるで妖精のようです。
こちらのアレンジメントのように、すずらんとグリーンを同じくらいの長さとボリューム感にすることで、清涼感と愛らしさが共存します。
生花のすずらんは、香りも華やかなのでルームフレグランスの役割を果たしてくれるため、化粧室にもおすすめです。
主役に差し色をプラス
夏らしい”グリーン×ホワイト”に、ほんの少し色を足してみてください。いつもは主役の花たちを、今回は脇役として添えます。
空間のワンポイントになる合わせ方を見ていきましょう。
ダイナミックさにも清涼感を
細めのリーフに多肉植物を合わせて、グッと夏らしさを感じるアレンジメントです。グラス系の葉は、入れるだけで夏に合うアレンジメントになります。クールなカッコよさがありますね。
ごろっとしたライムもまた、他にはないアクセントになっています。
シャープで華やかなアレンジメントに、ブルー系のお花を足してあげると、品良くエレガントな印象が加わります。どんな色を足せばよいか迷ったとき、緑に近い寒色系の色味は雰囲気を壊さないため間違いありません。
大胆な花束に、少しの青が落ち着きとハーモニーを与えてくれます。
ピンク色がアレンジをマイルドにしてくれる
緑をたっぷりと使った、シャンペトルブーケにはピンクの色味をプラス。葉を取りすぎず、ざっくりと束ねるナチュラル感がステキですね。ピンク色が加わると、フェミニンな柔らかさや温かみのあるブーケになります。
シャンペトルブーケは、そのまま花瓶に飾るだけでもオシャレですが、量に合う器が無い時は少しずつ分けて飾っても素敵です。おうちのちょっとしたスペースに飾れば、どのお部屋も華やぎますよ。
夏風に揺れる香りもいっしょに
ニゲラなどのホワイト系のお花に、紫のラベンダーやたくさんのハーブを詰め込んだ初夏色のバスケットアレンジメントです。
こちらはアーティフィシャルフラワーのため、形も色も美しいアレンジメントを変わらずに長く楽しむことができます。
ツンツンとした葉を持つローズマリーに、ふわっとしたディル、丸い葉が可愛らしいアップルミントなど、ハーブは個性豊かな子が勢ぞろいです。生花の場合は、スッとした清涼感ある香りで暑さを和らげてくれます。色に加えて、形と香りでアクセントを加えてみるのも良いですね。
洋風にしたいときはバスケット、和風にしたいときは竹製などのザルに活けるという方法もありますよ。中に水の入ったボウルを入れてから、飾ってみてください。スッと、お部屋に涼をもたらしてくれます。
夏に向けた飾り方アイディア
束ねて飾って…その他、楽しめる方法をサロン作品からお届けします♪
軽やかに宙を舞う初夏の花畑
夏のそよ風ほど涼しいものはないですよね。こちらは「森の中にうかぶ空中庭園」をイメージして作られた、初夏のフライングリースです。
心地よくそよぐ風に、ゆらゆらと揺れるリースで、おうちに居ながら森林浴気分を。下垂している花材や、細長い葉物を使うと360度さまざまな動きも楽しめます。
シャンデリアのように天井から吊るす以外にも、スタンドに置けばテーブルコーディネートを美しく彩ります。
花の向きを全て揃えると、安定感を出せますが、写真の作品のように何本か逆方向にしておくとナチュラルでさらにセンス良く仕上がりますよ。
アート好きの方に。インテリアのように絵画と並べて
こちらは”グリーンガーデン”をテーマに、カラーや紫陽花などの花と葉を組み合わせた、ウォールアレンジメントです。ホワイトのフレームと植物とのコントラストが美しい作品です。
ドウダンツツジやユーカリなどの枝葉物は日持ちが良く、単体でもインテリアグリーンとして重宝されていますよね。
立体感あるアートフレームとして、リビングやダイニングから子ども部屋まで、グリーンを取り入れたウォールデコレーションを楽しんでみましょう♪
”グリーン×ホワイト”はそのままで無敵
最後は迷ったら、花束をそのままさりげなく置くだけでも十分に素敵です。生花の場合はできませんが、アーティフィシャルフラワーやドライフラワーならOKです。
花を摘んで持ち帰ってきたような、ナチュラルな風合いをそのまま活かしてみましょう。広めのスペースが無いときは、スワッグにして壁掛けにするのもひとつのアイディアです。
”グリーン×ホワイト”なら、どんなお部屋にも馴染みが良く、フラワーアレンジメントをあまり飾ったことが無い方や、はじめての方にも取り入れやすさがあります。
シンプルな色合わせでありながら、はっきりと夏らしい季節感を伝えてくれる”グリーン×ホワイト”のアレンジメントを、暮らしに取り入れてみてくださいね。
「どう飾ると綺麗に見えるか」といったシーンに応じた、アレンジメントのコツは、フラワーサロンで習ってみましょう。夏本番を前に、花と緑で癒されながらクールダウン♪
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