今が旬♡フェミニンで上品なピオニーアレンジメントを楽しもう


新緑の季節になりましたね。あたたかなそよ風の中で、ガーデニングをしたりピクニックに出かけたり、いきいきとした草花に囲まれてリフレッシュしたくなってしまいます。

夏に差し掛かる手前、初夏にかけての時期にだけ咲く花をご存知でしょうか。

それがピオニーです。


フラワーインプレッション

ピオニーは芍薬(シャクヤク)とも呼ばれ、幾重にも重なる花びらが美しくエレガントな花です。
その高貴なイメージ通り、花言葉や花の用いられ方も、女性に関連したものが多く見られます。

1年にたった1度だけ、ごくわずかの時期にしか出会えないピオニーに、今年も会いにいきませんか?

今回は、気になるピオニーの特徴とフラワーサロンで作れる美しいアレンジメントをご紹介します♪

大胆なのに恥ずかしがり屋?なピオニーの特徴

花姿と花言葉

ピオニーは牡丹科の花のため、大きく美しい花を咲かせます。花の形も牡丹と似ていますよね。
小さな蕾から、ふわっと花開いていく様子はなんとも美しいものです。

そのように、華やかな見た目で人目を引きますが、花言葉は「恥じらい」「はにかみ」で、どこかしとやかな雰囲気です。少し意外かもしれませんね。

ピオニーは、朝になると花を咲かせ、夜になると花を閉じます。その様子から、恥じらう女性を連想して付けられたという説があります。

また、はにかみ屋の妖精が隠れていたからという、イギリスのメルヘンな言い伝えもあります。顔を赤らめる意味の「blush like a peony」という英語の慣用句は、この逸話から生まれたともいわれています。ゴージャスな見た目とは裏腹な話にも思えますね。

誰からも愛されるアロマ

生花は、甘酸っぱくみずみずしい香りが特徴的です。バラほどに強い香りではなく、万人受けする優しい香りのため、女性としての魅力を優しく引き出してくれます。

香水などに使われる際は、お花から天然香料を抽出するのは難しく、香料をブレンドして再現しているそうです。「人と被りたくないけど、女性らしさがほしい」という方からも人気です。

フレッシュフラワーのアレンジメントなら、香りも堪能しながら楽しめますね♪

見た目だけじゃない!ピオニーは元気への処方箋

ピオニーと言えば「立てば芍薬、座れば牡丹」という言葉が有名です。スッとした茎に大ぶりの花を咲かせる様子が、美しい女性のたとえとして使われます。

ピオニーは平安時代ごろに、薬草として中国から日本へと渡って来ました。実は先ほどのたとえも、もともとは生薬の用い方を表しています。

「立てば芍薬」というのは、気が立っている女性を表していて、痛みやこわばりを取り除く鎮痛鎮静の作用を持つ芍薬を用いることを指します。薬には、乾燥させた根の部分を使います。

現在でも、葛根湯や当帰芍薬散など多くの漢方薬に用いられているそうですよ。

見た目と香りで私たちの心を和ませてくれるだけでなく、身体の内側から癒してくれるパワーがあるなんて…そのけなげな姿に、思わず抱きしめたくなってしまいますね。

ときめくピオニーのシーズナルアレンジメント

エネルギーをチャージしたい初夏の時期に、今が旬のピオニーは最適です。季節のアレンジメントとして、フラワーサロンのレッスンでもよくピックアップされています。

今回は、中でも人気のピンク系とホワイト系のカラーをメインにしたアレンジメントをご紹介します。

ピンク系

可愛いだけじゃない!センスあふれる2種の花


アトリエRose成城 

若葉のようなイエローグリーンに、柔らかな質感感じるピンクのピオニーが互いの魅力を引き立てています。

こちらは、ビーナスとプリンセスローズという2種類のピオニーが束ねられています。
ビーナスはくしゅくしゅとした、幾重にも重なる花びらが特徴で、プリンセスローズは内側ほど淡い色合いになる特徴を持ちます。

ピンクとイエローグリーンは、バランスの良い組み合わせで、初心者さんもトライしやすいです。葉ものを、大きめから小さめまで入れて動きを出すことで、かっちりし過ぎない、リラックスしたムードが演出されます。

紅白合わせはハレの日にも◎


fiore(フィオーレ)

アンティークピンクのピオニーに、深紅のバラが大人な雰囲気を携えた、シックなクラッチブーケです。中央のピオニーがワンポイントになっています。

ホワイトのアネモネやティーリーフが、ゆらゆらと揺れて、ブーケとして十分なボリューム感が感じられますね。紅白の色合わせで、記念日などのおめでたい日にもしっくりきます。

ピオニーは、フリルのような花びらのため可愛らしいアレンジメントも多いですが、こちらのようにドレッシーな印象の花とも好相性です。

多幸感あふれるヒロインリース


Fairy’s Garden

こちらの馬蹄リースのように、使用する花を全てピンク系でまとめると、可愛くロマンティックな仕上がりになります。

中央には花をたっぷりと、リーフをミックスさせながら下に向かって流れるようなデザインは、どこから見ても美しいシルエットです。

馬蹄のモチーフは、西洋では古くからラッキーアイテムとして有名です。「幸せが降り注ぎますように」という意味を込めて、結婚式の引き出物として贈られたり、お守りとして飾られていたりします。

今回の作品は、生徒さまがプレゼント用に作られたものだそうです。幸せのおすそ分けができますね♪

ホワイト系

モノトーンに淡色で優しさをプラスして


fiore(フィオーレ)

”白”というと、何か物足りないような、ひんやりとした印象があるかもしれません。
こちらのクラッチブーケは、ホワイトのピオニーとアネモネを主役に、シルバーリーフなどいくつかの葉物を混ぜてほんのりとした暖かみを添えています。

ホワイト系の花は、合わせる色を選ばないので、お好みの雰囲気でアレンジすることができます。

清楚ながら凛と映える力強さを


アトリエRose成城 

初夏は、雨降りのじめじめとした空気に、ちょっぴり憂鬱な時期が続きますよね。気分だけでも爽やかになるアレンジを考えてみましょう♪

こちらはピオニーをふんだんに使った、フレンチスタイルのナチュラルアレンジメントです。ホワイトとグリーンは、どんな空間にも合う、ニュートラルでクリーンな印象を与えてくれます。

よく見ると、器はドラセナを編んで作られています。存在感のあるピオニーを、ぐっと支えて引き立たせる役割を果たしてくれています。ガーデン気分をおうちでも♪

純白のピオニーだけあればいい


fiore(フィオーレ)

こちらは結婚式を控えた花嫁様のために作られた、ピオニーのみを束ねたラウンドブーケです。柔らかな花の質感が、写真越しにも伝わってきますね。純白のピオニーに、心清められる思いがします。

ピオニーは、ひとつひとつの花がふわふわとしていて、花同士をぎゅっと寄せてしまうと形が崩れてしまいます。花が持つ良さを最大限活かせるように、配置と重なりのバランスを取りながら作られています。

他の花材を使わずとも美しく、フォーマルな場にふさわしいクラシカルなブーケです。



fiore(フィオーレ)

過酷な時代を生きる私たちを癒してくれて、幸せをくれるピオニーの花。旬の今こそ、思いきり楽しみましょう♪お気に入りのアレンジメントがあればもっとご機嫌でいられるはず。

週末やお休みの日は、お近くのサロンへ♪

おうち時間に慣れてしまった毎日に、もう一度ときめきを開花させましょう!