こんにちは!
神奈川県湘南地区でPivoine Rose(ピヴォアンローズ)を主宰しております土方裕紀子(ひじかたゆきこ)です。
全4回のコラムの2回目です。
前回はアレンジメントのテーマをどんな風に考えるかを書きましたが、今回はその考えのベースになっているものは何かを書きたいと思います。
アンテナを張り巡らして
アイデアやデザインが泉のように湧き出るようにするには、色々な引き出しがなくてはなりません。その引き出しが多ければ多いほど、たくさんのアイデアやデザインが生まれるわけですが、どうすればいいか……
まずは、たくさんのアンテナを張ることです。
お花だけに限らずいろんなものを見る。
もちろん素敵だなと思うアレンジメントに出会ったら引き出しに入れます。
テレビ番組の背景になっているお花やホテルのフロントに飾られているお花は自然とチェックしますよね!ただ、それだけでオリジナリティのあるアレンジメントをデザインするのは難しいかと思います。
例えば、私は少し質の良い雑誌を購入して、最新のランウェイでトップモデルたちが身につけている洋服や小物をチェックします。すると、流行の色合わせや素材がわかるので、それをヒントにデザインが浮かび上がることがあります。
洋書のお菓子の本やインテリアの本も、素敵なお写真がたくさん載っているのでよく見ます。
それからアートに触れる。
全然詳しくないですが、引き出しを増やすには最適です。
インテリアショップに足を運んで、実際に品物を手にとってみる。実際に触ってみると、色々な想像できるので、アレンジメントのデザインに繋がることがあります。
旅をする事もオススメです。
非日常の中で体験したものをお花で具現化すると、いつもと違うアレンジメントができあがることと思います。
映画を見るのもいいですね。
その追体験のようなものでインスピレーションが湧くことがあります。
私は海外ドラマが大好きなのですが、海外ドラマよりも凝縮された二時間の映画の方がテーマとして捉えやすいので、アレンジメントのデザインには向くように思います。
色合わせのヒントはあの図鑑?!
それから、お花でかなり重要な位置に来る色合わせに関してです。
前回ご依頼いただいた時のコラムでも触れましたが、私の場合は幼少期によく見ていた昆虫図鑑が役に立っています。自然界の虫達の色はなかなか面白いもので、お花の色合わせに一役かっているのは間違いありません。
昆虫が苦手な方にオススメの色合わせ本もありますのでご心配なく!
古来からある日本の色言葉やフランスの配色本もありますので、本屋さんを覗いて見てみてくださいね。
アレンジメントのデザインはセンスだと言う方も多いとは思いますが、元から持っているセンスだけでなく磨かれるセンスもあると思います。
こんな風に色々なものを目にすると、引き出しが増えるのでセンスも磨かれていくのではないでしょうか?
実際に、アレンジメントをデザインする段階に入る時に、アンテナを張って作った引き出しを開けてみると、色々なアレンジメントができあがるかと思います!