第3回「差のつく資材を求めて」

こんにちは!

神奈川県湘南地区でPivoine Rose(ピヴォアンローズ)を主宰しております土方裕紀子(ひじかたゆきこ)です。

前回までは、アレンジメントをデザインするところまでのお話でしたが、3回目の今回は、実際に形にするのに必要な資材について書いてみたいと思います。

資材を使ってアレンジの幅を広げる

ところで、デザインをする際にデッサンをするかどうかですが、私はほぼしておりません。
何故なら、絵がめちゃくちゃヘタクソだからです(笑)
デザインがたくさん溢れて形にするまでに時間がかかる場合は、忘れないように簡単に描いてみますが、そこにはたくさんの矢印と文字が書かれます。たまに描くこのデッサンのようなものと頭の中で描かれているデザインを元に資材を集めます。

所謂資材屋さんで素敵なものを探すこともありますが、それだけではマンネリしがちなので輸入雑貨を扱うお店に出入りし使えそうなものをピックアップしてみたり、展示会に足を運んでいろいろなものを見てみたりします。

意外といいものがあるのが、リーズナブルなインテリアショップです。
シンプルなものがたくさんあるのでお花が映えるものが見つけられます。
時には有名メーカーの食器を使ってみるとアレンジメントの幅が広がります。

また、旅行に行ったときはお土産を探す頭にスイッチを入れて、資材になりそうなものを探します。
パリなどヨーロッパはそんなものに溢れてますが、ハワイなんかにも面白いものがあるんです。海外のスーパーでは季節物の可愛い雑貨も取り扱っているので要チェックです。
もちろん日本でも!

お花と相性のよい資材をプラスして

そして、お花に重要なアイテムとなるのがリボン
リボン一つでアレンジメントがかなり左右されると言っても過言ではありません。
ですので、こちらは妥協せず素敵な物を探しまわります。

問屋街に出向いてみたり、海外では国によって面白いリボンがありますので、リボンを探して彷徨います。こんな私を知ってか、友人や生徒さんまでリボンをお土産にしてくださいます!本当に有り難いです。リボンからデザインの着想を得ることもあります。

また、お花と相性の良いものを手作りしてアレンジメントにプラスすることもあります。
例えば、私は植物が好きなのでハーブとアロマのお勉強もしたのですが、フレッシュのブーケやアレンジメントを作る時に生のハーブをプラスして香りを楽しんだり、プリザーブドフラワーのアレンジメントにアロマクラフトを折り込んだりします。

タッセルもサロンのメニューにあるのですが、レッスンで生徒さんに簡単なタッセルメイキングもお教えして、アレンジメントに添えたこともあります。

また、カリグラフィーを習っているので、ウェディングのウェルカムリースに文字を書いてオーダー品を納めることもあります。
以前はパソコンでプリントアウトしてましたが、手書きは印字とは違い味のある作品になるんです。

数あるアレンジメントの中で個性を出すには、こんなところにヒントがあるかもしれません。


■コラム執筆者のプロフィール

神奈川県湘南地区でお稽古サロンPivoine Rose(ピヴォアンローズ)を主宰。
2010年9月より藤沢市の小さなお部屋でサロンをスタート。
その後、閑静な住宅街に住まいを移し、自宅の一室をサロンとしてレッスンを本格始動。
2011年~2014年テラスモール内JEUGIAカルチャーにて華道とプリザーブドの講座を担当。
現在は自宅サロンの他に住宅展示場、カルチャーなど外部レッスンも行う。

池坊聖流いけばな、パリスタイルのプリザーブドフラワーとフレッシュフラワー、キャンドル、ビジューポーセリン、タッセル、アロマの他にクラフトのレッスンとオーダーをしている。花雑誌「Best Flower Arrangement」や「PreFla」に作品掲載多数。

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