クラッチブーケをインテリアとして
秋の気配も深まる頃でしょうか。
クラッチブーケをスタンディングでインテリアとして飾るのもステキです。
アレンジメントを作る時は、テーマやイメージに合わせて考えていきましょう。飾る場所を視野に入れて、壁紙に合うか、床やカーペットにはどうか、家具との調和はとれているかetc.
色合わせは楽しいものですが、浮いた感じがしない様に考慮して作っていきます。
最近のアーティフィシャルフラワーは、本物と見間違える程質が上がっています。華道家の前野さんの作品は、見ている方に「これが本物の生花なのか?造花なのか?」と問いかける様なアレンジメントをされていますよね。
美しい羽の鳥の画集や、蝶のリンプンに魅せられて、虫の標本を色見本に使うデザイナーさんもいらっしゃいます。色彩は奥深く、自然は美しい。大自然が見本となります。ガーデンを切り取った様に、ルノアールの絵画のように。
風に揺れるお花が咲くガーデンが好きで、いつも庭にいた母と見ていたお花も、小さい頃から比べると随分モダンになりました。品種改良が進んでいますね。
グラデーションに魅せられてしまう私は、庭に咲いていたあの頃見ていた紫陽花より、秋色紫陽花の方が美しく、この季節の楽しみの1つになっています。
ガーデンのアナベルも初夏の白からグリーンへの移り変わりも楽しくて、ドライフラワーにする方もいらっしゃいます。
色の奥深さがどんなに情緒豊かなものか。
グラデーションを楽しむ時間は無心にもなります。
時には花材は合わせてみないと分かりませんので、苦心したりもします。
感性を楽しむ時間としての教室
教室には初めての方がいらっしゃることが多いので、やりやすいように生徒さんに合わせています。大きさの目安などには手を掛けてしまうのですが(笑)
教室では常に、見本通りに作ることはありません
【本人の感性を楽しむ時間に】していただきたく、見本はイメージの具体的なツールとして使用しています。
【 感性の赴くままにこの心豊かな時間を】過ごしていただいています。中には、クリエイティブなアレンジメントを作る方もいらっしゃいます。そんな生徒さんがいらっしゃると私も感性が磨かれるのを感じます。
私が通っていたお教室では、尊敬する華道家の先生の、一挿ししただけでグッと利きが入った作品を見本にしていました。
自分でお花を挿した瞬間「この技が効いているから美しい」ということが分かる瞬間があります。
写真では伝わらない、自分で体得していくものは、時間を重ねればいずれ熟す時期が訪れるのではないでしょうか。
そんな先生を尊敬しつつ、一挿しで見るものを惹き付けるアレンジメントを指針の1つにしています。
花材は同じだけど全然違うそれぞれのアレンジメントは、それぞれに美しいです!