新学期が始まり、バタバタと保護者会・面談・お弁当作りやお引越しなどに追われて忙しい1学期。そうこうする内に初夏がやってきます。
夏になると花屋でもよく売れるのがひまわりですね。今では、様々なひまわりが出回っています。八重咲・一重咲・イエロー・ブラウン・姫ひまわりなど種類はたくさんあり、アレンジのバリエーションも幅広くなりました。
昨年は、豊洲に教室を移転してから10周年ということもあり、イベントレッスンを行いました。豊洲の運河の見えるカフェで『ひまわりのバスケットアレンジ』をレッスンしました。庭木や運河を見ながらのレッスンはとても開放感があり良かったです。レッスン後は、シェフの手作りスイーツタイムです。初夏にピッタリなパッションフルーツのスイーツをご用意くださいました。
日本の夏は、暑いのでレッスンもアーティフィシャルフラワーを好まれる方もいます。
『インテリアフラワー』レッスンでは、インテリアのひとつとしてお楽しみいただける
本格的なアレンジを行っています。
アーティフィシャルの豪華さを楽しんでいただきます。
私はロンドンに滞在していた頃、夏が一番好きでした。ロンドンの夏は、涼しく日が長く夜10時ころまで明るいのです。夏になると、夕食はお庭でいただくことが多かったです。外の空気を感じながらの食事は、気持ちも晴れて美味しさもアップします。
今では休日の時は、マンションのベランダでテーブルにクロスを敷き、花1輪を添えて朝食をとります。庭が無いので、1輪の花と周囲のグリーンの鉢物で、庭のつもりです。
少しここで、ロンドン時代のお話をしようと思います。
第1子の息子が生まれて9ヶ月後、ロンドンに赴任になりました。ロンドン駐在といえば良いイメージがあるかもしれませんが、ついていく家族は大変なのです。夫は英語が話せるし、会社に行けば仕事仲間の日本人はいます。
日本にいる生活とそんなに大きくは変化はないのですが、家族は、英語をまず話せるようにならないといけませんし、慣れない土地で生まれたばかりの息子を一人で育てなければなりません。赤ちゃんは、日本語もまだしゃべれません。お友達もいない頃は、主人が出張の日は、誰とも一言も話していないなんて日もあり、寂しさを乗り越えるまでが大変でした。
日本の両親に電話したくても時差で向こうは寝ている時間だし、と、アメリカにいる友人なら大丈夫だろうと、よく電話をかけたものです。それでやっと日本語を話してストレス解消してたいたのかもしれません。
幸運にも、借りた家の大家さんキャシーとピーターこの二人に出会えたことが、大きく私たち家族のイギリス生活をより良い豊かなものにしてくれました。
ある雨の日、主人が出張で 今日は誰とも話ができない きっとピーターも来ないな なんて思っていた頃 突然裏庭から 「Hello」とキャシーとピーターがやってきました。心配して来てくれたのです。
思わず私は、彼らの前で大泣きしてしまいました。翌日、キャシーは私の手を取り近所の小学校へ日本人を探しに行き「彼女と友達になってあげて」と言ってくれました。快く受けてくれた日本人の女性は、数日後7~8人お友達を集めてお茶に誘ってくれました。それをきっかけに、友達の輪が広がったのです。
家の庭の手入れは、ピーターが毎日のように来て、ガーデニングをしてくれました。広い庭の芝刈りは、自分でやろうと思うとそれは大変な作業。忙しい夫がやるわけもなくピーターに任せていました。
まだ、英語も片言なので毎日彼とのコミュニケーションを図るのに四苦八苦。でもなぜか、ところどころ日本語でも理解してくれる彼が、本当に不思議でした。直観力に優れた人なのだと思います。
彼は、自然が好きで植物が好きで、楽しんでガーデニングをしていました。トマトやラディッシュなどを作ってくれて、育て方、水のやり方、バラの手入れの仕方などを色々教えてくれました。
毎日のように来てくれるので、やがてお昼を出したり、ティータイムを一緒に過ごしたりするうちに、もっと彼と話ができるようになりたいと思い、英語の勉強を頑張りました。夏は毎回、ピーターとお庭でお食事・ティータイムでした。徐々に片言・ジェスチャーの会話からある程度の会話まで慣れて行きました。
夏と言えば、お庭での食事が私の中の楽しみです。