第4回「情緒豊かな生活」

11月になるとクリスマスの準備を少しずつ始め、クッションカバーもクリスマスカラーに変えて、お部屋にはクリスマスグッズが増えて行きます。この準備期間が一番楽しいですね。

クリスマスレッスンもこの頃から始まります。

クリスマスに欠かせないのは、フレッシュのエバーグリーンを使用したドアリースです。永遠を表すリースは、魔よけの意味もあります。フレッシュのヒバやモミは香りも良く、ドアに飾るとやっぱり生リースの重厚感は良いですよ。

12月には、キャンドルアレンジメントのレッスンが恒例になっています。

デザインは毎年変わりますが「アドベントキャンドル」にすることが多く、皆様にも、是非火を灯すようにとお伝えしています。クリスマスの4週間前から1本ずつ火を灯します。そしてクリスマスイブの日、最後の1本に火を灯す。冬の夜は、やっぱりキャンドルナイトですよ。

私の冬の楽しみ方は、キャンドルナイトで家飲み。夕食が終わってホッとする頃、シーリングライトはオフにし、サイドスタンドとダウンライトだけにしてキャンドルに火を灯します。落ち着いた雰囲気で、夫とゆっくりおうち飲み開始です。なんだか冬は、特にそんな気分になります。

昨年は、豊洲移転10周年を記念して展示会&クリスマスパーティーを行いました。豊洲の運河の見えるカフェを貸し切って生徒さんたちとカフェのテーブルを飾り、レッスンの目標である『自ら花材を選んで、デザインを決めること』に挑戦していただきました。

日々の成果をご家族・ご友人をお招きして発表しました。小さなお子様から祖父母の方まで幅広い年齢層の方々が集まり、とっても素敵な会になりました。

ここで、花の仕事に携わるまでをさっとご紹介します。

母が庭作りが好きで、おうちの中にもよく庭に咲いている花を摘んできては、洗面台の脇に玄関に、トイレにとお花がありまして、子供ながらにホッとする空間を感じていました。

母は、よく「情緒豊かに……」と口にすることが多く、情緒的なものが好きな人です。たくさんある器を取り換えては、お食事の盛り付けを楽しみ、料亭気分を味わったものです。

社会人になってからは、当時、生け花教室でも……と通い始めたのがきっかけです。その後、結婚して広島から東京へ引っ越しました。知り合いもいなく、毎日寂しい暮らしの中、フラワーアレンジメントが巷で流行り始め習うことになりまして、当時の楽しみは、レッスンでした。

そこで一通りの基礎レッスンを終え、その頃よく購読していた花雑誌を読み漁っていました。そのおかげか、花の名前はかなり覚えました。この頃からお花に少しずつのめり込んで行ったような気がします。

結婚後も、母がやっていた「日常にそっと花を飾る」を自然に実践していきました。育った環境はやはり大きく影響するのかもしれませんね。

やがて、夫の転勤と共にロンドンへ渡りました。その時「夫はキャリアを付けて成長していくのだな。女性は、ただついていくだけで、子育てだけで終わるなんて寂しい」と思ったのです。せっかく行くのなら、私も何かしっかりと身につけて帰国したいという想いで渡英しました。それが何になるかは全く考えていませんでしたが、花を続けて習うことは決めていました。何とか生活に慣れる努力の後、花の学校に行こうと決めました。

ロンドンに渡ってから気づいたこと『自分の背中を押すのは、自分しかいない』ということです。迷っていても困っていても、自分が動かないと何もかわらない。それに気づいてからは、以前と違って行動的な自分になっていきました。

帰国後、お花を教えて欲しいというママ友たちのご依頼で、教室をスタートしました。レッスン後、手作りスイーツをよく振舞っていました。丁寧なおもてなしが、子育て中のママたちの癒しになったようで、口コミで広がって行きました。

その後カルチャースクールで講座を持ったり、公共の施設でレッスンをしました。2017年、子育てが終わる頃、再び自宅アトリエを再開しました。

母から、そしてロンドンのキャシー、ピーターによって学んだ『1輪の花を飾る楽しさをお伝えする』事が、今の教室の原点となっています。

全4回、お付き合いいただきありがとうございました。


■コラム執筆者のプロフィール

東京江東区豊洲にて女性限定少人数制のヨーロピアンスタイルのフラワーアレンジメント教室「Flower Salon Ambleside」を主宰。
1995年~2000年までロンドンで暮らし、日本で習っていたフラワーアレンジメントを本格的に勉強。帰国後仕事としていきたいと強く思い、現地のカレッジにて学ぶ。
ロンドン郊外のStanmore Collageにてイギリスの国際技能資格City&Guildsを取得。

Creative skills Certificate-Floristry
Creative studies Part Two-Flower Arranging
Modern Floral Design Diploma

2000年より自宅教室スタート。癒しのフラワーサロンとして小さなお子様を持つママ達に支持され口コミで広がる。
企業からのイベント講座やプリザーブドフラワーの展示即売用の商品を多数卸販売。レッスン以外にも会場装花や舞台装花・ブーケやアレンジのオーダーなど受注販売。ギャラリーやレストランにて花の展示会を開催。

2007年豊洲へ移転と同時にコースレッスンを開始。
カルチャースクールにて講座を持ちつつ、自宅教室から外部会場へ移りプリザーブドフラワー・生花レッスンなど様々なコースレッスンを行う。

2014年頃からウエディングや花店などの仕事で幅を広げる。デザイン追求の教室運営とスピード感と量をこなす花店の仕事の両面から学び花仕事を考える。

2017年自宅改装に伴い自宅サロンを再開。コースもリニューアルし、生花・プリザーブドフラワー・アーティフィシャルフラワー・ハーバリウムなど幅広いコース・単発レッスンを取り揃える。

Amblesideは色合いやレアな花材にこだわり、花屋では見かけない花や葉物を多く使用したシックな色合わせが特徴。
手作りのお菓子やお食事などを提供し、おうちにいながら特別な気分を簡単に味わえる方法などもお伝えし、1輪から花を飾る楽しさを皆さまにお伝えするべく日々レッスンを行っている。

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