日差しの穏やかな日が増えてきましたね。
旧暦の3月「弥生」には、「いよいよ草木が生い茂る」という意味があります。
スイートピーは今が旬のお花です。
花屋の軒先を、色とりどりのスイートピーが彩るようになると、冬の終わりもすぐそこ。
ひらひらと可憐な花姿に、つい心惹かれてしまう人も多いのではないでしょうか。春のフラワーアレンジメントでは、定番のお花でもあります。
今回は私たちに春を運んでくれる、”優しいそよ風の花”スイートピーをピックアップしてお届けします。
スイートピーの豆知識
スイートピーは、直訳すると「甘いエンドウ豆」となります。その名の通り、マメ科の植物です。しなやかな見た目で、つるを伸ばしている様子にも、特徴が表れていますね。
原種は17世紀後半ごろ、イタリアのシチリア島で発見されました。地中海の温暖な気候のもと、暖かな日差し降り注ぐ大地で育ちました。
その後、イギリスに渡って観賞用として改良が行われ、現在の品種は100以上にもなります。
アレクサンドリア王妃に気に入られた花としても有名で、英国王室の祝花としても欠かせない存在です。
日本では、温暖多照な宮崎県を中心に栽培が行われています。「神話シリーズ」という品種は、県内の古くからある神話や史跡をもとにネーミングされていて、ロマンたっぷり。ピンク系のお色を中心に、色鮮やかな品種が数多く生み出されていますよ。
スイートピーの花言葉は、「門出」や「ほのかな喜び」、「優しい思い出」といった優しい言葉が並びます。見た目の雰囲気にぴったりで、イメージ通りですね。
一方で、「別離」という悲しい意味も持っています。
「こんなにかわいい花なのに?」と思いますよね。でもそれは、花びらが飛び立つ蝶の形に似ているからなんです。どこか儚げで、気品のある姿が重なりますね。
また、春に愛されるスイートピーは、甘くほのかに香るところも魅力的です。
心を休めたい、そんな日にはぜひ寝室に飾ってみてください。枕元に置けば、安心感のある香りでぐっすり安眠できますよ。
スイートピーのアレンジメント5選
旅立ちの季節に作りたい、スイートピーのアレンジメントをご紹介します。
フェミニンなブーケから、意外な組み合わせまで、万能にアレンジメントできますよ。門出を祝うギフトにもオススメです。
ライラックカラーのグラデーションの中に、ホワイトとイエローの花々が優しくも華やかなホリゾンタル型ブーケです。生花ならではの香りが、ふんわりと豊かに広がります。
メインであるラナンキュラスの周りに、いくつものスイートピーが添えられています。淡いピンクのスイートピーは、染めのスイートピー。ニュアンスカラーを選ぶことで、全体の印象をより優しくしてくれていますね。
中央のリボンも、ホリゾンタルの形をキープする役割と、ブーケの可愛さを演出するのにひと役買っています。
ミモザとスイートピーがフレッシュで華やか!幸せな気分になれそうな、ハッピーな雰囲気であふれています。
こちらは「ブーケドマリエ」と呼ばれる、花嫁が持つウェディングブーケをイメージして作られてました。たわわに花を付けたミモザと、ふわふわと咲くスイートピーで、たっぷりとボリューム感があります。
セミキャスケード風の、流れるようなデザインが上品で、ウェディングスタイルに季節感を与えてくれますね。
冒頭でご紹介したように、スイートピーは同じマメ科の植物と相性抜群です。
こちらのアーティフィシャルフラワーのリースでは、スイートピーにさやえんどうを合わせています。
1本の枝をくるくると巻き付けながら、円形に仕上げています。くるんとしたツルが、ところどころアクセントになっていますね。
スイートピーと言えば、パステルカラーの印象が強めですが、こちらは全体をシックな色合いでまとめています。スイートピーを大人可愛く取り入れていて、落ち着いたテイストが好きな方にいかがでしょうか。
花びらの持つ柔らかさが、画面越しにも伝わってくるアレンジメントですね。通常のリースとはひと味違った、上下に立体感のある作品です。アイアンスタンドに、アーティフィシャルのスイートピーを丁寧に編み込んで制作しています。
スイートピーだけでも十分美しいですが、ラナンキュラスをアクセントに配置して、どの角度から見てもエレガントな仕上がりです。
繊細な春の花が、リース型のバスケットにアレンジされています。
白黒のコントラストが美しいアネモネを中心に、セルリアやラナンキュラスといった花々が寄せられています。スイートピーは主張控えめに、優しく華やかさを添えています。
すっきりとシンプルで美しいからこそ、個性的な花ともマッチします。
センスの光るアレンジメントばかりでしたね。
スイートピーは、新たな場所を目指して舞う蝶のように、希望に満ちた花です。
新しい季節に思いを馳せて、春の色どりを連れてきてくれるスイートピーでアレンジメントしてみませんか?
色とりどりのだからこそ、贈る相手をイメージした色で花束を作ってみるのも素敵ですよ。
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