夏の暑さも落ち着いて、爽やかな風が吹く秋がやってきますね。
空気も少しずつ乾燥してくるこの季節に、フレッシュフラワーのアレンジメントはいかがでしょうか?
瑞々しいフレッシュフラワーで残暑もクールダウン。
生花が、潤いと彩りを与えてくれますよ。
秋を彩る花材
秋だからこそ使いたい!心惹かれる注目の花を、いくつかご紹介します。
コスモス
言わずと知れた、秋を代表する花ですね。
コスモスは、ギリシャ語で「美しい」という意味の「kosmos」が語源です。花同士が、集まって可憐に咲く様子から名付けられました。星々が輝く宇宙を表す「コスモス」も、同じ由来だそうですよ。
スペインの高原地帯が原産のため、風に揺れる可愛らしい様子とは対照的に、生命力に溢れています。
近年では、濃い色や褐色、チョコレート色などのカラーバリエーションも。
赤は「優美」、黄色は「自然美」など、色ごとに花言葉が添えられていますよ。
アレンジのテーマや、プレゼントする方を思い浮かべて、作品に取り入れるのも良いですね。
菊
日本では仏花としてイメージされることの多い菊ですが、実は「高貴」「高潔」という花言葉を持つほど、縁起の良いお花。
菊は奈良時代に中国から伝来し、和歌にも取り入れられるほど根付きました。旧暦の9月9日は、「菊の節句」として、菊のお菓子や栗ご飯を食べて、無病息災を祈る日だったそうですよ。
一方で、欧米に渡った菊は品種改良され、「マム」と呼ばれて親しまれています。
マムは、スプレータイプといち輪咲きのものに分かれます。
花の中心が盛りあがって咲くアネモネ咲きや、鞠のように丸い形をしたピンポンマムなど、種類やカラーも豊富。結婚式のブーケや、和装の髪飾りにも重宝されていますよ。
ケイトウ
ケイトウは漢字で「鶏頭」と書く通り、ニワトリのトサカのように見えることからその名が付けられました。長年、園芸用として親しまれています。
最近では、秋の風情を感じられる花として、アレンジメントで見かけることも多くなってきましたね。もこもことした花房は毛糸のようにも見えて、暖かさを連想させます。
「おしゃれ」「色あせない恋」という花言葉のように、赤や黄色にハッキリと色づきます。ドライになっても、鮮やかなままで楽しむことができるのは嬉しいですね♪
秋を真っ先に迎えるアレンジメント
束ねたり、活けたり、リースにしたり、スタイルは自由自在。定番の花も新鮮に見えますよ。
ダークトーンが増えがちな秋口に、フレッシュな華やかさを添えましょう♪
おうちで感じる秋の風
暖かなひだまりに秋の花があるだけで、まるでピクニックに出かけたような気持ちに。
今すぐ自宅に飾りたい、そんなアレンジメントをご紹介します。
秋の庭をイメージして
秋の訪れを知らせてくれるような花束ですね。こちらは、鮮やかな緑から、徐々に色づく紅葉の庭をテーマに作られたアレンジメント。
パッと明るいオレンジの実は、コニカルという観賞用の唐辛子です。はじめは黒色ですが、8月に入ると色が付いていくそうですよ。
葡萄色の実は、ガマズミの一種でビバーナム・ティナスという品種。紅葉と同じ時期に実を成らせます。
ユキヤナギやダスティカラーの花々が、まさに秋のガーデンを思わせますね。
秋の花をギュッと
コスモスや千日紅、秋色のトルコギキョウが、まるで花畑から摘んできたように可憐な花束。花の香りがこちらまで伝わってくるようです。ヤマゴボウも加わって、実りの秋を演出。
スパイラルブーケになっているので、表面は丸く、様々な種類の花を束ねていても、スッキリと見えますね。
深まる秋の花々
ラウンドの花束をぐるっと囲むアイビーがポイント。シックでお洒落なアレンジメントです。
くすみ感あるモーブピンクのバラやケイトウが、甘くなりすぎず女性らしいですね。
落ち着いた奥深さが表現されていて、どこかクールでフェミニンな大人の秋を感じます。
2度嬉しいリース
グラデーションに染まる秋色あじさいが、アンティーク感あるリースですね。ふんわりと重なるレースフラワーが、可愛さをプラスしています。
テーブルリースとして楽しんだあとは、壁にかけてドライフラワーとしても飾れるそうですよ。花の色が変化していくことで、季節の流れを感じられるなんて素敵ですね♪
色めく秋のマムブーケ
グリーンに深みのある暖かな色彩が映えますね!オレンジ色のマムがポンポンとかわいらしく咲いています。鮮やかな赤色のダリアも存在感がありますね。
菊の使い方には、生徒さんも驚かれていたそうですよ。日本の秋に新たな魅力を発見♪
ガーデン風バスケット
メルヘンチックで、まるで花園ようなバスケット。
こちらで使われているコスモスは、ダブルクリックという品種。八重咲の花びらが、ひらひらと優雅に咲いています。
白く透き通るように美しいセルリアや、クラシカルな装いのカラーも魅力的。優雅な気分を味わわせてくれますね。
ハロウィンも生花で表現!
すっかり秋の定番になりつつあるハロウィン。仮装して町を歩くお祭りのイメージですが、テーマに沿って飾ることで、お部屋でも存分に楽しむことができますよ♪
オレンジカラーをメインに
ゴロゴロとしたカボチャと秋の花々が、王道のハロウィンカラーでまとめられています。カボチャ自体も優しいお色味なので、主張しすぎず上品に合わせられますね。
ふわふわな見た目のクルメケイトウは、ポップで賑やかな印象。ワレモコウが良いアクセントになって、華やかなハロウィンアレンジの完成です♪
ホワイトでシャビ―に
エレガントでクリーンな見た目のアレンジメント。こちらは寒色系の花材を主役にしています。
先にシルバー系のグリーンを配置してから、バランスを見て花を挿しています。
白かぼちゃやホワイトローズを中心に、優しげな雰囲気でまとめられていますね。木製の花器もホワイトウッド調なので、全体のイメージを壊さずセンス抜群です。
テーブルリースも
リース型の花器へのアレンジは、ハロウィンでありながらも落ち着いた印象。
真っ赤なバラやケイトウもさることながら、さりげなくあしらわれたピンクッションにインパクトがありますね。カボチャを使わずにハロウィン感が表現されています。
ひと口にハロウィンアレンジと言っても、花材やお色の組み合わせ方次第で、あなた好みのテイストが作れますよ♪
しっとりと秋を味わいましょう
秋に楽しむフレッシュフラワー、いかがでしたでしょうか?
読書の秋やスポーツの秋など、秋は何かを始めるのにピッタリな季節。ぜひ生花を取り入れて、身近なところから秋の訪れを感じてみましょう♪
秋の花をテーマに学べるサロンも多数ありますよ。こちらから、検索してみてくださいね。