9月も中盤に差し掛かり、いよいよ秋を迎える時期となりました。
フラワーアレンジメントも、そろそろ秋の花を使いたくなりますよね。
ところで、「秋を感じる色」とはどんな色でしょうか。
きっと、人によって様々ですよね。また、色には流行もあります。
今回は、今年おすすめの秋色3種、おすすめカラーの花材・アレンジをご紹介します!
どんな色に秋を感じる?
ひとくちに「秋色」と言っても、決してある特定の色のことではありません。どのような色があるでしょうか?この秋人気の3種類はこちら!
ノスタルジックなくすみカラー
まずは、今年流行のくすみカラー。彩度が低めで、その名の通りくすんだ色合いが特徴です。
特に人気があるのは、くすみピンク。落ち着いた雰囲気で秋らしく、品がよいですよね。
ローズやダリアがくすみピンクで人気の花材です。
くすみカラーの彩度の低さが古いセピア写真を思わせ、ノスタルジックな印象を与えます。
高貴な深みカラー
こっくりとした深みのある色も、秋の人気色。ボルドーやバーガンディがその代表です。
夏を思わせる鮮やかな色や、爽やかな色からのギャップが大きく、季節の移ろいを感じさせてくれます。
暖かくて懐かしいオレンジ色
秋の色と聞いて、多くの方が最初に思い浮かべるのは「オレンジ色」ではないでしょうか。
紅葉(こうよう)の文化が根付いている私たち日本人にとって、オレンジ色は秋を連想しやすい色ですよね。近年はハロウィンも日本での定番イベントへと成長し、秋にオレンジ色を見かける機会がさらに増えました。
夕焼けの色も、オレンジ色です。少し枯れかけた木々の葉が、夕暮れの秋風に揺れる様には、どこか哀愁を感じますよね。
と同時に、故郷で過した子供時代を思い出すような、ノスタルジックで暖かい印象も兼ね備えています。
秋を感じさせる5つの花材
先ほどご紹介した秋色3種や、3種に合わせやすいおすすめ花材をご紹介します。
1. カボチャ
秋のイベントといえば、ハロウィンですね。オレンジ色のパンプキンアレンジは、もはや秋の定番です。
今年は、カボチャのポットにアレンジメントを施すのがイチオシ。大人カワイイ雰囲気に♪
写真の鉢はフェイクですが、本物のカボチャをくり抜いて使用することも可能です。
2. ダリア
華やかなダリア。深い色やスモーキーなくすみカラーの花材を使用すれば、より秋らしい作品に仕上がります。
ダリアの開花時期は、品種や地域により異なりますが、主に7~10月頃です。
そのため夏~秋にかけて入手しやすく、秋のアレンジメントにぴったり。
俳句の世界には、「秋深し」という季語があります。この季語は、晩秋(10月頃)の、もの淋しいさが漂い、趣の深まった時期を表すものです。
折り重なる花弁の繊細さは、「秋深し」を形にしたような姿をしています。
3. 木の実
秋の素材として忘れてはならないのが、木の実。中でもどんぐりは、特に秋のイメージを強く印象付けてくれますね。
写真の作品で使用されていますが、木の実と合わせる素材として、シナモンはおすすめの素材です。
木の実は濃いブラウンのものが多いですが、シナモンは薄めかつ明るめ色味。木の実の統一感を邪魔することなく、作品のスパイスになってくれます。
また、丸みのある木の実たちの間に、まっすぐなフォルムのシナモンを入れることで、作品を引き締める役割を果たしてくれるのです。
4. フルーツ
「実りの秋」という言葉を、一度は耳にしたことがありますよね。秋は、穀物や果物の収穫が多い季節である、という意味です。秋色のフルーツを使うだけで、「実りの秋」を感じる作品にできます。
輪切りのオレンジや柿は、リースやバスケットアレンジで特に映える素材です。木の実と合わせて使うと、秋素材×秋素材で、秋らしさが更にアップします!
赤ではありますが、秋のイメージがあるリンゴも、アレンジに使いやすくおすすめです。
ブドウやベリーの実は、ボルドーなど深い色の花材と合わせるとよいでしょう。
5. 秋色アジサイ
秋色アジサイは品種名ではありません。初夏に咲いたアジサイを剪定せずに残しておくと、気温変化など気象の変化の影響を受け、時間をかけてアンティークな色味に変わっていくのです。
その変化を遂げたアジサイを、「秋色アジサイ」と呼んでいます。
元々の紫や青が抜けていき、中心部はグリーンに。縁(ふち)は、初夏の色が残っていることが多く、美しいグラデーションが生まれるのです。
秋色アレンジ作品集
くすみピンクのスワッグ
最近人気のスワッグアレンジ。まだ挑戦したことのない方は、この秋チャレンジしてみてはいかがでしょう?
こちらの作品はプリザーブドフラワーですが、生花を使ってドライフラワーにされてもよいですね。
秋色ミックスのウェルカムフラワー
くすみカラーと深みカラーをミックスした、上級秋色アレンジ。こちらの作品は、フレンチレストランの入口に飾られたものです。
完成度の高さから漂う高級感の中に、どこか前衛的な遊び心も感じられます。
インパクトの強さが、レストランに訪れるお客様の、特別な時間の始まりにぴったりです。
アーティフィシャルフラワーなので、秋の間、長く飾って楽しむことができます。
ボルドーのダリアで大人アレンジ
主役は大輪のダリア。
ダリアは頭が重いため、花の顔が下を向いてしまいがち。
このように、ダリアの周りに線の細い枝や葉を配置すると、それらが支えとなりカバーできます。
濃い色の花瓶を使用すると、より落ち着いた印象に仕上がりますよ。
ほっこり木の実のトピアリー
木の実や秋色アジサイをふんだんに使用したトピアリー。実りの秋を感じられますね。
アーティフィシャルフラワーは特に木の実の素材がたくさんありますので、是非使ってみてください。
この作品は、植物の他に、麻紐のリボンも使用されています。アレンジの中に植物以外の秋色の素材を盛り込むのもテクニックのひとつです。
黒タイツのルルベちゃんたちも、秋のパーティースタイルですね♪
レディな魅力の秋色リース
吸い込まれそうなほど深い色合いが秋らしいリース。緑色~紫のグラデーションが美しい、秋色アジサイを使用しています。
凛とした紫色は、秋だけでなく、冬の澄んだ空気にも映えそうですね。
お気に入りの秋色アレンジは見つかりましたでしょうか?
ご紹介した作品を参考に、秋色のアレンジを作ってみましょう!
食欲の秋でもありますから、教室で仲間たちと一緒に、美味しいお菓子やお茶を楽しみながら作るのもよいですね。
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