お花好きの心を震わせる、クレイフラワーの魅力


クレイフラワーとは、文字通り、クレイ(粘土)で作るフラワー(お花)のこと。
粘土にも色々な種類がありますが、多くは樹脂を原料とした樹脂粘土や軽量粘土を使って制作されています。

生花やブリザーブド、アーティフィシャルフラワーを使ったフラワーアレンジメントとは違い、お花そのものを粘土で成形しアレンジすることによって1つの作品を作り上げるハンドメイド……それがクレイフラワーです。

実はこのクレイフラワー、「粘土でお花を作るなんて難しそう!」と敬遠してしまう方が多いクラフトのひとつなのですが、心配はご無用!

クレイフラワーでは、リアルな作品作りだけでなく、ファンタジー感あふれた作品作りも自由に楽しむことができますし、材料に用いられるクレイの品質も年々アップしていますから、誰でも気楽に完成度の高い作品を作り上げることが可能なのです♪


Atelier Hana-Hana

ラナンキュラスの花びらの色味のリアルさと桜の枝の繊細さが見事ですよね。
こんなに美しい作品が、クレイで作れるんです!

クレイフラワーでどんな作品が作れるの?

先ほどのラナンキュラスも、2輪それぞれに違う色で作ってありましたよね。

クレイフラワーならではのいい所は、実際の花やパーツを探す必要がないということ!
クレイでお花そのものを作るので、色も大きさも、頭の中でイメージしたとおりの完成作品を作ることができるのです。


アトリエhana-ya

この写真は、制作中の生徒さんの様子を写したものですが、バラの花びらも1枚ずつ足していきますから、花びらの枚数も開き加減も自在であるということがよくわかると思います。

また、右の写真にはありとあらゆる色の絵の具がたくさん!先に作った花に合わせて、色味を揃えることもカンタンです♪

鑑賞用作品のバリエーションは無限

クレイで作った花をどうまとめて作品にするか。それは他の素材を用いたアレンジメントと考え方は同じです。

その花を置きたい場所やシチュエーション、贈り物ならお相手の好みや生活スタイルに合わせて、自由に作品作りを楽しむことができます。


Atelier Hana-Hana

このように大ぶりなお花を無造作に花瓶に活ければ、それぞれ1輪ごとに異なるお花の魅力を印象的に際立たせることができます。

本物の百合を飾るときは、花粉の飛散を防ぐために雄しべは外すことが多いですし、蜜が垂れないように雌しべを外す方も多いですね。その点、クレイなら安心して鑑賞することができます。


Fleur Decora

こちらは濃いピンクがテンションを上げてくれる愛らしいリース!びっくりするほどたくさんのバラがひしめき合うさまは圧巻です。

明るめのオレンジやこっくりと深みのあるローズピンクといった色の対比も美しく、ところどころに散りばめられたブルーやイエローの小花が小気味よいリズムを感じさせてくれます。
このように、本物のお花を使っては作り出せない雰囲気を思いのままに作れるのがクレイの良さ!

思う存分、ご自分の目指す世界観づくりに没頭できますよ♪


Atelier Hana-Hana

数種類のお花を組み合わせたまんまるアレンジ!メインで魅せたいお花やアクセントにしたいお花……その量感も色の統一感も思うまま。

お花のリアルな質感を大切にし、実ものの大きさやトーンを合わせれば、より一層、リアル且つファンタジーという不思議な雰囲気の作品になります。


Fleur Decora

こちらは土台にハート形の入れ物をつかったカーネーションアレンジです。母の日のプレゼントにもなるシックなおしゃれアレンジですね。

クレイで作るお花はどんな色に仕上げても自由なので、ひと通りリアルなお花の制作をされた後には、多くの生徒さんが普段見かけない色のお花づくりにチャレンジしていらっしゃいます。

是非1度は、ブルーやパープルのお花をたくさん盛り込んで幻想的な作品を作ってみたいものですね!

アクセサリーにもピッタリ!


アトリエhana-ya

クレイフラワーの大きな特徴として挙げられるもののひとつに「軽さ」があります。クレイフラワーの材料に使われることの多い軽量(樹脂)粘土は、制作中はふんわりもっちりの質感ですが、水分が抜けて乾燥すると非常に軽くなることで有名です。

その軽さを生かし、この写真のように髪飾りにしたり、その他イヤリングやブローチなどのアクセサリーに加工する方が増えてきました。

ぱっと見の印象はまるで生花。見た目は繊細なクレイフラワーですが、乾燥した後は意外と丈夫ですから、一日中つけたままでお出かけしても安心です。

クレイフラワーの材料

では、実際にクレイフラワーを作るにあたって、どんな材料を揃えれば作ることができるのでしょうか?

メインの材料は「粘土」です。

クレイフラワーに使われる粘土は樹脂粘土軽量粘土など自然乾燥で乾かすことのできるものが多く、たくさんの種類が各社から発売されています。作品の用途や大きさなどに合わせ、皆さんそれぞれに適した材料をお使いです。
アレンジの際や茎の部分を作るときには「ワイヤー」や「フローラテープ」「ボンド」なども活用します。

そして主に使う道具は「ハサミ」「伸ばし棒」「細工棒」など。細工棒には、作品に応じてつまようじなどを利用することもあります。小さいころに粘土遊びで使ったお道具とあまり変わりがありませんね。

このほかには、「クリアファイル」や「ペンチ」「ニッパー」など。制作中の粘土の乾燥を防ぐための「濡れ布巾」や「ラップ」などがあると便利です。

それではここで、以下の写真をご覧ください。


アトリエhana-ya

改めて言うまでもありませんが、このお花、全部、粘土だけで出来ているんです!
もう1回言います。全部粘土ですよ♪

頭では分かっていても、見れば見るほどこれがオール粘土だなんて信じられない気持ちになりますが、クレイフラワーの材料を考えれば信じざるを得ませんよね。
ただの塊だった粘土が自分の手の中でこんなに美しいお花に変化していく、そんな魔法のようなクラフトが、クレイフラワーです。

クレイフラワーを学ぶメリットとは

クレイフラワーは、どちらかというと、お花のお教室よりハンドメイドサロンで扱われることの多いクラフトです。しかし、クレイフラワーには、フラワーアレンジメントを愛する方たちにこそ、学ぶべき大きなメリットがあるのです。


アトリエhana-ya

それは、お花の特徴を意識的に掴むことができるということです。

クレイでステキなお花を作るためには、お花ごとに「らしさ」を表現するために、本物のお花を注意深く観察する必要があります。

例えば、花びらの厚さは大して変わらないのに「ハリ」に違いがあるということや、色のグラデーションの出方の特徴など。花びらの幅の広さやカールの仕方、繊維の方向などによってどんな違いが生まれているのか、生花を扱う時よりはるかに意識的に特徴を捉える「目」が育ちます
花の開き方についても同様のことが言えますよね。
生花なら、自然に任せておけば種類ごとに勝手に花開いていくものを、自分の手で開き方の異なる複数の花を作ろうとすれば、おのずと花の種類による開き方の違いを理解する必要が出てきます。

このように、普段なら、無意識に感覚的にとらえてきたお花の構造や成長について、より能動的に自覚的に捉えられるようになるのです。

これは、クレイ以外のフラワーアレンジメントの制作や指導にも間違いなく役立つことです!
クレイで学んだことをフラワーアレンジに活かし、フラワーアレンジで培ったお花に対するセンスをクレイに活かす!お花好きさんならではの活用方法です。

もしかしたら新たなジャンルのクレイフラワーも開拓できるかもしれませんね!

トライアルで先入観を吹き飛ばそう!

粘土を触ったことのない方の多くが感じる「私にもできるのかしら?」という不安。
この体験レッスンでの作品を見れば、そんな心配は必要ないということが分かりますよ☆


Atelier Hana-Hana

こちら、「お花は好きだけどクレイは未経験」という生徒さんが体験レッスンで作られた、初めてのクレイフラワーです。花びら1枚1枚が生き生きしていてバラらしく素敵に仕上げられていますよね!

体験レッスンは手ぶらでOKというお教室がほとんどですし、先生の丁寧なレクチャーとサポートで、きっと美しい作品が完成するはずです。
この記事で写真掲載をしたお教室やお近くのサロンで、是非クレイフラワーにチャレンジしてみてくださいね♪