２０１６年１０月１９日にTiara coutureは３周年を迎えました。
まず、３年運営をすること。
最初の目標は達成できました。

３年目になると、ますます起業が簡単にできる時代に突入し、周りの環境がガラッと変わりました。
東京はお稽古サロンで溢れ、少し遅れて流行の来る地元埼玉でも、その波はすぐにやってきました。
「資格を取ったらすぐに教室が始められる」そう思っている人も多いんでしょうね。
一昔前なら起業は「勇気のいる決断」という感があり、私も準備を重ね、自分が納得できる作品を世に送りだしてきました。

けれど、パラレルキャリアが認められ始め、週末起業という働き方もでき、
「やってみようかな」で始める方も増えました。
（かと言う私もパラレルキャリアです）

１日で取得できるライセンス制なども新たに増え、サロンが飽和状態になった今、他のサロンと差をつけていかなければ、
①生徒が来ない
②オーダーも入らない
③安いレッスンしか集まらない
④お友達がお客様で、値段があげられない
こういう状況に陥ってしまうのもわかります。
実際、私もしばらくの間、③について悩んでいました。

だからこそ、第４回のコラムで書いたように
「本気でお花をお仕事にするために、できる限り行動し、アンテナに敏感になろう」
そう思い、２年目以上に自分の足を使って、地道に行動しました。
「とにかく行動する」
たったこれだけのことですが、行動する中で私のサロン運営は大きく変わっていきました。その中でも、大きな影響を受けたのが、コワーキングスペースのオーナーとの出会いでした。

私が行動し始めた頃、自宅サロンがある隣の市にコワーキングスペースができました。「コワーキングスペース～Ageo Mirai～（通称ミライ）」です。

コワーキングスペースは、基本ビジネスマンが使用するフリースペースですが、上尾市にできたコワーキングスペースは、起業女性向けのサロンスペースを設けています。オーナーが女性起業家に対して支援してくださるのですが、私もカルチャー教室の講師として声をかけていただき、現在も月１回、カルチャー教室を開講しています。
その他にも、起業セミナーや交流会なども参加しやすい価格で提供していて、自然とミライに足を運ぶようになりました。

ミライは多くの女性起業家が集まるので、仕事に息詰まると誰かが話を聞いてくれたり、逆に私が提供できることは惜しみなく伝えてあげたり、情報交換もかなりできました。
それだけでなく、コワーキングスペースなので、フリーで活躍される男性起業家、営業を中心としたビジネスマン、士業の方も利用されているので、ビジネス面に関して自然に学ぶことができました。

私はある程度、社会人としてのキャリアがあるので、ブランディングや集客などの知識はもともとあるのですが、「個人事業主としてのノウハウ」は、それに当てはまらない部分も多くあります。
そのような私に不足している部分を補ってくれる方々が周りにたくさんいるのです。

今まですべて自分でやらなくちゃと思っていた焦りがなくなり、
「足りない部分は、意地を張らずにプロにお願いしよう」
そう、軽く投げてしまう時もあります。

でも、１人で頑張らなくていい。
そう思うようになってから、仕事の幅が広がり、特別なことをしていないにも関わらず、どんどん企業から声がかかるようになりました。逆に企業によっては無謀な提示もあるのですが、そういった企業に対してきちんとお断りをすることもあります。こういう判断ができるようになったのも、オーナーがつないでくれたご縁によるものです。

サロン運営には、自分の能力はもちろん、周りの環境も大切。
みなさんも、いろんな場に足を向けて、周りの環境を味方につけてみてはいかがですか？