こんにちは!
神奈川県湘南地区でPivoine Rose(ピヴォアンローズ)を主宰しております土方裕紀子(ひじかたゆきこ)です。
コラムのご依頼をいただき、執筆するのは2度目となります!
拙い文章かと思いますが、お付き合いよろしくお願いいたします♪
ご依頼頂いたテーマは「アレンジメントのコツ」ということなので、僭越ながら、私なりのコツについて書いてみたいと思います。
ピヴォアンローズでは華道・パリスタイルフレッシュフラワー・プリザーブドフラワーの3種類のお花を扱っておりますが、アレンジメントのコツということなので今回はフレッシュフラワーとプリザーブドフラワーに焦点を当ててみます。
テーマを持ってアレンジする
まず、アレンジメントを作成する上で、闇雲にお花を手にとって作り上げるということはあまりないかと思います。どんなアレンジメントにも「テーマ」がありますよね。
ピヴォアンローズでは毎月違ったデザインでプリザーブドフラワーもフレッシュフラワーもレッスンさせていただいていますが、プリザーブドフラワーに関しては、フレッシュフラワーよりも花材の種類が少ないので、デザインに関してはより頭を捻る必要があります。
まず最初に思い浮かぶテーマとしては、季節のイベントです。レッスンをする場合は少し前倒しで行いますので、例えばクリスマスをテーマとする時は11月にレッスンをします。
クリスマスですと、巷にリースやアレンジメントが溢れてますし、皆さん作る機会が多いので、生徒さんにピヴォアンローズでレッスンして良かった!と思って頂けるように毎年違うデザインを考えます。
基本的に一年おきに「定番のアレンジメント」と「他では見ないアレンジメント」を交互にお楽しみいただきます。
「定番のアレンジメント」ではグリーンを基調としたリースやツリーを作ります。
さらに、そこにその年のテーマカラーのお花を添えます。
ある年には深いブルーのローズと小鳥をあしらった「幸せを呼ぶリース」、またある年にはホワイトとアンティークカラーのピンクのローズにフェザーを使った「天使のリース」を……。
リースひとつ取っても雰囲気を変えたものを作ります。
そして、「他では見ないアレンジメント」に関しては、大きなハートのオーナメントを使用したロマンチックな壁掛けや、シルバーの花材を中心として深いパープルとピンクのローズを使用したアシンメトリートピアリーなど。
こんな風にインパクトに強弱をつけると、いつもと同じアレンジメントになりにくくなります。
ストーリーを持って楽しもう
お花を習ったり贈る相手となると、断然女性が多いと思うので女性の好むアイテムやカラーを使うことが多いですが、例えば日本で言うとバレンタインデーは女性が男性にチョコレートを贈る事が多いかと思います。
最近では一概にそうとは言えないですが……(笑)
ですので、男性が貰ってもおかしくないアレンジメントを作ってみるのも1つの手かと思います。
実際ピヴォアンローズでは、ブラックとグレーのお花を使ってミラーのアレンジメントを作りました。旦那様にプレゼントされた方もいらっしゃいましたよ。
また、花雑誌掲載を依頼された時のテーマがバレンタインアレンジメントだった時に、「男性が女性にお花を贈る時にお花屋さんで買って持ち歩くのに恥ずかしくないようなブーケ」と言うストーリーでデザインしたものもあります。
また、季節のイベントがわかりやすい月もあれば、そうでない月もあります。
6月は特にイベントがないので梅雨をイメージするアジサイを使ったり、9月もそうなので晩夏をイメージする色合いで資材を集めてデザインします。
こんな風にただイベントを追うだけでなく、ストーリーを考えてデザインすると少し変わったアレンジメントができますよ。