はじめまして。
兵庫県西宮市・夙川のプリザーブドフラワー&アーティフシャルフラワー教室「アトリエ・フェリーチェ」です。
この度は素晴らしい企画にお声掛け頂きましたこと、大変光栄に思っております。
最近は自宅サロン開講を夢見る方が多いとのことですので 、私の経験が少しでもお役に立てたらと思い 今回のコラム執筆にかかわらせて頂くことに致しました。
私の場合 元々、人に教えようと思っていた訳でもなく、お花は 花嫁修業の一つのような感覚でした。花嫁修業なんて今や死語ですね。
初めてお花を習ったのは ちょうど大学生になった時でした。
梅田にあったカルチャーセンターのフレッシュフラワー(生花)のアレンジメントコースに 、大学の帰りに月3回通うことになりました。
目的は花のスキルを・・・なんて大げさなものではなく、ただ、家の玄関に花を飾って欲しいと、母に頼まれたからでした。
当時、母はいつもお玄関に季節感のある生け花を飾っていました。
しかし家をリフォームしてから 洋風のアレンジメントを飾りたいと思った母は、自分が習うより年頃になった娘の私にアレンジメントを習わせて飾らせようと考えたのです。
習ってきた花を家で飾ると母は「いいわ~」と褒めてくれ、今思えばたいしたアレンジではないのだけど、当時は「綺麗!綺麗!」と言ってもらえるものだから、とってもうれしくて、たのしくて・・・
そのうち、無関心だった父までもが、お稽古から帰ってお花を飾っていると、「今週はどんな花?」と見にきたり・・・
私のお花のレッスンはこんな風に、「お花のお稽古は楽しい!」という気持ちからはじまりました。
そして今も、お花があると暮らしが楽しくなる!幸せな家には花がある!・・・そう考えています。
時は流れて損保会社のOLとして働き始めた私は、毎週土曜日は同期入社の友人と会社の近くにあったお教室に通う事にしました。
英国暮らしを長くされていたセンスのいい上品な先生でした。
他のお花の教室も見学に行ったのですが、その先生の「型どおりに生けて取得するお花の資格は無意味」、「お花はお花と語り合って生けるもの」という言葉が心に響いて、その教室に決めたのです。
お花と共にテーブルコーディネイトのレッスンがあったり、ヨーロッパで買い付けた花器にアレンジするレッスンがあったりと、当時としては先進的なレッスンをされていたんだなぁ…と思います。
お花のお稽古を続けていた私はやがて、お花を綺麗に飾る為にはその飾る空間、住空間を整える必要があるのでは…と思い始めたのでした。