春を告げる花が芽吹きはじめました。
1月から3月にかけての今の季節は、花の種類が豊富で、花好きさんにとって待ちに待った季節です。
今回はななびがご紹介するのは、球根付きの花を使った春アレンジメントです。
その名の通り、球根付きの花をガラスベースやバスケットにアレンジして楽しみます。
春が近づいたとはいえ、屋外でのガーデニングにはまだ少し早い気もしますよね。球根付きの花は、寒い時期から咲いてくれるので、お部屋にいながら春を感じることができます。
「球根をそのまま?」と、意外に思う方もいらっしゃるかもしれません。
球根から芽が出て花開いていく様子は、生命力にあふれていてエネルギーが感じられます。これまでの厳しい冬を乗り越えて、元気をチャージしたい春先にぴったりのアレンジメントです!
球根がそのまま付いているため、切り花と比べて持ちが良いのも特徴です。
開花後は涼しい場所に飾ると、長く楽しめますよ♪
おうち時間も充実させてくれる、今注目の球根アレンジメントについて詳しくお届けします。
球根アレンジメントの方法は?
通常、球根は土に植えて開花を待ちますよね。球根付きの花を使ったアレンジメントは、日ごろ切り花をアレンジメントしていたり、お庭が無くてガーデニングが難しいという方もトライしやすいです。
アレンジメントの仕方は主に2つです。
ひとつはベースに水を入れて、切り花のときと同じようにそのままアレンジする方法です。
「水耕栽培」というと、ピンとくる方が多いかもしれません。
器には、水耕栽培専用の「バルブベース」があります。器の上部がくびれていて、お皿になった部分に球根を置いて飾ります。パッと取って水替えがしやすく便利です。
そのような専用の入れ物が無くても、球根が入るサイズのベースであればアレンジメントは可能です。いつも使っているガラスベースや、キャンドルホルダー、ジャムの空き瓶もOKです!
水の量は、入れすぎると腐れてしまう恐れがあるため、球根の底が触れるか触れないかぐらいがベストです。3日程度で水は替えるようにしましょう。
もうひとつは、平らな器を使って寄せ植え風にアレンジする方法です。
こちらのアレンジメントは、器の中に球根をレイアウトして、すき間には小石などを置いて安定させています。水に浸したフローラルフォーム(オアシス)を入れて、切り花を足すとさらに表情豊かなアレンジメントになりますよ。
上から苔を被せて、水を浅めに注いだら完成です!
小さめサイズのガーデンピックや枝ものを加えると、まさにそこはプチフラワーガーデン♪お部屋で楽しめる、あなただけのお庭が作れます♪
オススメの花材を教えて!
春先のうららかな天気に合わせて、春らしく色とりどりの花を咲かせてくれる球根花をご紹介します。
チューリップ
チューリップは、可憐でのびやかな見た目が「春の定番」と言える花ですね。ピンクやオレンジ、イエローといったように色の種類も多く、見ているだけで心が春めくお花です。
シンプルに1本飾ってもサマになります。いくつか並べて飾れば、まるでチューリップ畑のように華やかにお部屋を彩ってくれますよ。
クロッカス
クロッカスは、ちょうど3月ごろに見頃を迎える花です。スッキリとした見た目で、小さな球根から、ふわっとした大きな白い花びらを咲かせます。
クロッカスは日差しのあたたかな日に花が開き、気温が下がると花を閉じます。日によって開いたり閉じたりする姿を観察するのもまた、春を待つ間の楽しみになりますね。
秋にはじめないと間に合わない?
もし、春先に球根花を咲かせたいなら、栽培を始めるのは秋頃がベストと言われています。花の種類にもよりますが、チューリップとクロッカスもそのひとつです。
「今からだと遅いのかな?」と思われるかもしれません。
自分で1からとなると準備が必要ですが、フラワーサロンでは季節に合わせてたレッスンを開催しているため、今の時期に合うよう種類豊富に花材が準備されています。
これから球根アレンジメントにトライしてみたい方も、アレンジメント初心者の方も安心して楽しく参加できますよ♪
今は蕾のままの花も、しばらくするとどんどん芽吹いてくるので、その様子も楽しめるのが球根花アレンジメントの良さでもあります♪
おうちで早春のフラワーガーデンを楽しもう
球根のアレンジメントは、どの花をどの角度で、いくつ挿すかがポイントです。球根が付いているため、花の長さをそのまま活かしてレイアウトします。
自然の姿をそのまま映したような、ナチュラルな雰囲気のアレンジメントになります。
早速、フラワーサロンのセンスあふれるアレンジメントを見ていきましょう♪
花咲く庭のフレッシュアレンジメント
爽やかな風がスーッと吹き抜けていくような、ムスカリを使った球根アレンジメントです。
グリーンが多く、清涼感がありますね。内側に入れているアイビーは、観賞用として多用されますが、寒暖差にも乾燥にも強いため、冬にも重宝するグリーンです。
ひと足先に、春の清涼感ある風を取り入れたい方に♪
イースター風とりかごアレンジメント
赤、黄色、オレンジのいきいきとしたビタミンカラーが目を引きますね。
こちらは、ウンリュウヤナギをサークル状に仕上げて、鳥の巣に見立てています。中にある球根は卵を模していて、イースターをイメージしています。ユニークでステキな発想ですよね♪
茎の長短に合わせて、奥行を感じるような配置にしているため、立体感が生まれています。
トライする際は、見栄えの良い角度を探しながら、それぞれの花の個性を活かしてみましょう♪
春のおもてなしテーブルコーディネートにも♪
球根アレンジメントは、変化をつけたい毎日のテーブルフラワーとしても活躍します。
真っ白なムスカリでクリーンに
小さなホワイトのムスカリが、シルバーのプレートによく合います。奥に見える丸いアイアンスタンドは、もともとキャンドル用ですが、手のひらサイズの球根を収めるのにピッタリです。
同じサイズで並べて端正に、高低差をつけてオシャレに、いくつかレイアウトするだけで上級者なコーディネートに様変わりします。
花が咲いている球根と芽が出始めたばかりの球根、表情豊かなムスカリに思わず笑みがこぼれます。
ピンク×チョコレートがアフタヌーンティーの席に◎
こちらはスイートなティータイムを、季節の花で彩っています。
使用するお花は、花言葉を意識して選ばれています。「幸福の訪れ」という意味を持つスズランに、「誠実な愛」のミニチューリップを重ねて。「幸せと愛」が「根付く」という、ステキなメッセージが込められています。
スズランは根付きのまま、チューリップも球根付きのままで、ステムグラスへとアレンジしています。
あえて型にはまらないアレンジメントで、テーブルに遊び心のエッセンスを加えれば、お茶の時間ももっと自由に楽しめます♪
アート作品のような、インテリア性を持ち合わせた球根のアレンジメントで、あなたも癒されてみてくださいね。
透明感あふれるキラキラとした輝きは、これから訪れる春に希望を与えてくれるはずです。
はななび掲載のフラワーサロンでは、ご紹介しきれなかったアレンジメントがブログやインスタグラムで更新されています。
こちらから、お近くのサロンや気になったサロンをチェックできますよ。
新しい季節を、色とりどりの球根アレンジメントといっしょに待ちわびましょう♪