リースと言えば、クリスマスリースを思い浮かべる方が多いでしょうか。
クリスマスリースは、12月にかけて雑貨屋さんでも売られていたり、手作りする方もいらっしゃいますね。
リースは、英語では「wreath」と書き、花や葉、小枝などを輪っか状にして作る「花輪」や「花冠」を指します。
リースはもともと、古代ローマのお祭りごとで使われていました。
男性は冠を、女性はリースを被っていたそうです。今でも、花冠は結婚式で身に着ける花嫁さんも多いですよね。
その終わりのない丸い形と、のちに十字架にかけられたイエス・キリストが、いばらの冠を被っていたことから”永遠に続く愛”や”幸せ”を象徴するようになったと言われています。
そのような意味合いをもったリースは、ヨーロッパではクリスマスが終わっても飾られています。そこには、家族の健康や無事を祈る気持ちが込められているそうですよ。
「いつもの毎日が、これからも続きますように…」
大切な人を想うあたたかい気持ちで、毎日のお部屋をリースで彩ってみませんか?1年中飾りたい、四季の花がアレンジされたリースをご紹介します。
春夏秋冬、季節の移ろいを表現するリース
春の色に舞う花びらリース
春ははらはらと舞う花に、情緒を感じる季節ですね。桜のリースは、ピンク色の花びらがふわりと集まっていて優しげです。
桜は満開になってしばらくすると散ってしまうので、楽しめる期間は限られていますよね。開花時期も年によって異なります。
こちらのリースは、アーティフィシャルフラワーで作られているので、いつまでも桜の花の美しさを楽しむことができます。
お家に帰っても、こんなに華やかなリースがあれば、気分も晴れやかになれますね。
初夏のブルーが美しい紫陽花リース
紫陽花の青色は、ひとことでは言い表せない色をしていますよね。青色とは言っても、一色ではない、水彩絵の具のようなみずみずしい透明感を感じさせます。
こちらのリースは、寒色系と白の紫陽花に、スノーホワイトのクレマチスがポイントになっています。ツヤ感あるリボンが入って、より華やかでリズミカルなリースに仕上がっています。
美しく見栄えのするリースを作るには、花自体の本数も必要で、ワイヤリングにもコツが要ります。はじめての方にとっては難しく思えるかもしれませんが、はなのいえkiraraのレッスンでは比較的簡単に作り上げることができるそうですよ。
紫陽花のリースは、雨降りの梅雨を爽やかですがすがしい気分へと変えてくれるはずです。
厳しい暑さを涼に変えるグリーンリース
花の種類が少なくなる真夏には、グリーンメインのナチュラルリースはいかがでしょうか。
ラベンダーは7月中旬ごろに見ごろを迎えます。日本では北海道のラベンダー畑が有名ですよね。
爽やかな風が吹き抜ける景色を再現するように、リースには数十種類ものアーティフィシャルフラワーが束ねられています。ラベンダーに白い小花とリーフが、清涼感たっぷりです。
ご自宅では、木製のチェアにさりげなく置いてディスプレイしてもオシャレですよ♪
ロマンティックなローズの秋リース
暑さもひと段落した秋口には、このようにシックな色味のリースが似合います。
アンティーク調のカラーリングが美しい花を多く使って、どこかしっとりとした大人の落ち着きを感じさせます。ピンク、パープル、ホワイトと、グラデーションがかった数種類のバラがそれぞれにエレガントです。
こちらのリース、実はレッスンで残った余りの花材を使用して作られたそうですよ。とてもそのようには見えませんよね。プロのセンスが顔をのぞかせます。
ホッとあたたまるスパイスと果実のリース
冬が訪れると、気づけば1年もあっという間に終わり。ラストを飾るのはやっぱりクリスマスです。
写真のクリスマスリースは、松ぼっくりに姫リンゴ、シナモンとオリジナリティを感じさせる特別な日のリースです。中央のリボンは、クリスマス用のリボンからお好みのものをチョイスして付けています。
リースをバランスよく仕上げるためには、花や実を三角形に配置するのがひとつのコツです。
こちらのリースも、姫リンゴをあしらった花材を線で結ぶと、三角形のかたちになっています。
大きめのリボンも、あえて1番トップに飾るのではなく少しずらした位置にすることでこなれた印象が作れます。
こちらのサロンでは、クリスマスリース作りのために海外からオレゴンモミを仕入れています。本格的な作品に仕上がる理由は、ベースとなる花材にも隠されているんですね。
いきいきとした花材で、生徒さんたちも楽しくレッスンに取り組んでいるそうですよ♪
いかがでしたでしょうか。はななび掲載のフラワーサロンでは、1年を通して四季折々のリースが作られています。
何気ない毎日を、ステキなリースといっしょに過ごしてみませんか?
365日を彩るリースで、いつもの幸せがこれからも続きますように♪