梅雨が終わると夏はすぐそこ。昼にはひまわり、夜には花火が、私たちの目を楽しませてくれる季節がやってきます。アウトドアも良いですが、今年はお部屋も明るく華やかに彩ってみませんか?
ボールブーケは、風にゆらゆらと揺れる花のハンギングインテリア。フラワーボールや、ドアボールとも呼ばれます。
最近では和装の結婚式で、花嫁が持つブーケとしても人気があり、見かけたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
飾り方もさまざま!お色や花によってテイストを変えることができるので、自分好みのおうちインテリアが作れますよ♪イベントごとに作っても楽しいので、オールシーズン活躍します。あなたもきっと作りたくなるはず!
ボールブーケの作り方
ボールブーケは、名前の通り、手毬のようにまんまるとした形が可愛らしく、見た目の華やかさが魅力的。どの角度から見ても楽しむことができて、お好きなリボンや組み紐を合わせます。
作り方はいたってシンプル!お花をサクサクと挿していくだけなので、数十分~1時間ほどで完成できますよ。今回は1例をご紹介します。
材料
・セック球(お好みのサイズで。球状の発泡スチロールでも代用可)
・花材(ダリアやピンポンマム、蘭などが人気)
・ワイヤー(ブーケを支えるため24号がオススメ)
・リボンや組み紐、タッセルなど
・ボンド
・はさみ
・ペンチ
手順
1.ワイヤーをU字にしてリボンを通す
まずは、ワイヤーをU字に曲げます。髪留めの際に使われるUピンのような形にします。この時、ワイヤーの長さは、球の直径の2倍より少し長めが目安。折り曲げたら、リボンを引っ掛けるように通します。お花のカラーに合わせたリボンや紐を使うと、まとまり感が出ますよ。
2.球にワイヤーを刺す
ワイヤーを、球へ垂直に刺します。貫通したら、輪になっていないワイヤーを1、2センチほど残して切り、抜けないように折り曲げます。飾りを付けたい方は、飛び出したワイヤーにタッセルなどを通して、結び目を作ってから切ってください。結び目は、ペンチでつぶすと綺麗に仕上がりますよ。
3.花材を挿し込んでいく
土台ができたら、あとは花材を挿していくだけ。茎は3~5センチ残して切りましょう。ワイヤーが入っていない場合は、斜めにカットすると挿しやすくなりますよ。しっかり固定したい時や、安定しない場合にはボンドを付けて接着させます。
手で持っていると、どうしてもお花がへこんでしまうので、できる限りつぶれないように。バランスを見て、どの角度から見ても丸くなるように調整しましょう。
全体に挿し終えたら、あっという間に完成です!
定番の和アレンジ
実際にサロンではどのような作品が作られているのでしょうか?完成度の高い、参考にしたくなる素敵なデザインのブーケばかり!まずは、和の装いのフラワーボールをご紹介します♪
ひらひらとした桜の花びらが、何重にも折り重なって満開を迎えているようです。西陣織の高級感あふれるリボンに、小さな鞠のオーナメントが和の雰囲気を高めてくれています。
スタンドに掛けて和モダンなインテリアとして、お姫様気分を感じさせてくれますね。
まるで織物が立体になったような、色鮮やかな極彩色のボールブーケですね。グラデーションがかった芍薬が、ひときわ目を引きます。
こちらは色打掛に合わせて制作された作品。赤色をメインとしながらも、落ち着いたネイビーや柔らかい若草色の花を添えているので、品よくまとまっています。
ポンポン菊がとっても可愛らしい!抹茶色の小菊がアクセント。どこか和菓子のような、柔らかく、ふんわりとした見た目も魅力的ですね。ただ単にかわいいだけでなく、利休草が加わることで、作品がより立体的に、動きのあるレイアウトになるよう工夫されています。
テイストいろいろ作品集
大和撫子なブーケの他にも、これまでのイメージに捉われない華やかな作品を集めました。
見ているだけで涼しくなれる!爽やかなグリーンベースのブーケは、可愛さだけでなく、清涼な印象も与えてくれます。スターチスに、プリザーブドの紫陽花と、夏によく見かける花々で構成されています。
リボンをホワイトにして、ソフトなエレガントスタイルに。
カスミソウは夏を代表する花。ぎゅっと集められた小さな粒が、きらきらと瞬く星のようです。清楚で可憐なかすみ草の良さが引き立っています。
花材が1種類のため、選ぶリボンひとつで全体の印象が大きく変わりますよ。ブラックならクラシカルに、花と同系色のホワイトならエレガントに。他にも大き目のボールを作って、組み合わせて飾るのも◎空間が賑やかになりますね♪
心なごむナチュラルマムボール。しとやかな雰囲気で、世代問わず飾りやすいです。お花を敷き詰めるように挿し込むと、見栄え良く豪華に仕上がりますよ。それぞれの花がつぶれることなく、表情がよく見えるところに技術の高さを感じます。
しっかりとしたブーケの厚みも感じ取れるので、インテリアとしての存在感も抜群です!
ピンクのガーベラがガーリー♪大人かわいく、乙女心をくすぐるような作品。スタンドごと、作品として完成させるのもひとつのやり方。グリーンベリーの蔦をフックにまとわせて、ブーケのピンク色が映えるようレイアウトされています。
レースやフリルは可愛すぎてちょっと…という方も、お花で甘めスタイルを取り入れて、女子力アップ♪
活用方法&飾り方
ボールリースは、リース用のスタンドに掛けて飾る以外にも、楽しみ方がありますよ。
前撮り用小物&贈呈用
先ほどご紹介したように、ボールブーケは、和装のウェディングブーケとして身に着ける以外にも、七五三や成人式の贈り物としても喜ばれます。お着物の色や柄と合わせて作れば、撮影小物としても、一生の思い出に残る贈り物としても嬉しいアイテムに。
ドア飾り
玄関やドアの取っ手に掛けられるので、さりげなく飾ってみてはいかがでしょうか?
リボンを長めに取ると、ゆったりと掛けられるので、取っ手を引く時にも邪魔になりませんよ。無機質な空間もオシャレに変身!
花瓶やフレームの上に
ブーケがすっぽり入ってしまわない花瓶を用意して、ポンと上に置く方法もありますよ。円柱型のすっきりとした縦長のベースなら、華やかでウェルカムスペースにもピッタリ♪
こちらの写真のように、寝かせたお好きな額縁の上に乗せるだけでもサマになります。立てたフレームにフックを付けて、引っ掛けて飾ることもできます。ウェルカムボードに下げても素敵ですね♪
その他にも、アンティーク調の椅子に立てかけてみたり、小さく作っていくつも飾ってみたり。レイアウトの仕方が豊富で、オシャレに決まりますよ。
あなたも作ってみたくなってきたでしょうか?
もうすぐやってくる夏に備えて、衣替えをするように、おうちを明るく鮮やかに彩ってみてくださいね♪