自由が丘・都立大学のプリザーブド&アーティフィシャルフラワー教室 RECREOの西村です。
今回は子育てと仕事のせわしない日々に訪れた新たなステップについてお話いたします。
娘が幼稚園に入園してからというもの、朝早い生活でバタバタとしておりました。時間がとれそうでとれないもどかしさ。今、思い出しても幼稚園生活は本当に忙しかったと思います。
その頃、花業界では、アーティフィシャルフラワーが空前のブームとなっており、資材屋さんに行けば 美しい色とりどりアーティフィシャルフラワーに魅了されました。生花と見分けがつかないほど、ディテールも精巧にできており、花仕事の幅が、広がるのは確実と確信しておりました。アーティフィシャルフラワー人気に伴い、私の中でもある思いが芽生え始めたのです。
その昔、インテリアコーディネーターになりたくて勉強をしていた時期がありました。しかし「この業界は不規則だから子持ちには難しいよ」という関係者の声を聞き、断念!だったら、私なりにお花でインテリア空間をコーディネートしたい!という気持ちが強くなったのです。
「今まで外部講座で行ってきたのは小さなプリザーブドフラワーレッスン、 大規模な住空間でのフラワースタイルは、アーティフィシャルフラワーならそれが可能だし、以前学んだフレッシュフラワーの テクニックも使える!」
そんな折、フランスの輸入住宅展示場でフラワーディスプレイをする機会に恵まれました。RECREOスタイルでもあるフレンチスタイル、宮殿のような豪華絢爛な輸入住宅でした。あまりの美しさに息をのんだほど。
当時、その輸入住宅がメディア(TV・雑誌)に取り上げられることになり、室内装花を制作することになりました。娘の幼稚園でも年少の2学期からお預かりシステムが利用可能になり、支店長も働くママに理解がある方で、幼稚園のお迎えに間に合うよう時間も調整してくださいました。
モダンとバロック様式を取り入れたインテリア。インテリアコーディネートさん曰く、
「今の時代はテイストを複数取り入れ コラボし相乗効果を生み出す」というもの。部屋ごとのストーリーをお花で表現できることは、私にとっては願ってもないチャンス!インテリアコーディネートさんからはお花の色指定のみで、デザインはお任せというもの。以前、桂由美ブライダルハウスでディスプレイは経験済みでしたが、新たな分野でのフラワーディスプレイに携わることができて、本当に嬉しかったです。自分の中で描くフラワースタイル、お花選びや花器選び、デザインに至るまで悩むことなく、むしろ、幸福感を感じたほど。
そして、輸入住宅と共に、自分が制作した花達が各メディアで紹介されることの喜び。子育てをしながらの限られた時間での「フラワー制作」に心躍るのでした。それと同時に、私がこれからやらねばならないことが明確になりました!
実は前々から思っていて、この時期はまだ踏み出せなかったこと。それは、次回の最終話でお伝えいたします。