自由が丘・都立大学のプリザーブド&アーティフィシャルフラワー教室 RECREOの西村です。
今回は私に訪れた「ある重大な出来事」についてお話をしたいと思います。
主宰のレッスンと同時に多数の外部講座を担当させていただいたり、桂由美ブライダルハウスの店舗ディスプレイを行わせていただいたり、お花を通して様々な機会に恵まれた私は、花仕事を心から楽しんでおりました。
そんな折、「妊娠」していることが分かりました。結婚10年目にして授かった小さな命に夫婦共々大喜びをしたのは言うまでもありません。しかし、仕事を持つということは、その仕事に対して「責任」があるわけです。当時、ヒューマンアカデミー銀座校で非常勤講師として協会から派遣されており、JPFAの基礎コースを担当しておりました。
私が担当したクラスは全員がディプロマコース専攻という、濃いクラスだったのです。
年2回(2・8月)のディプロマ試験があり、8月受験の生徒さん達は無事、見送ったものの次回の試験は2月(出産予定日が3月)、ディプロマコースの生徒さん達は難しい試験にクリアすべく講師も生徒さん達と一心同体で 臨み、合格へ導かなければなりません。
しかも夜クラスでお仕事帰りの生徒さん達のレッスンでしたので、試験規定のブーケ制作 では、長時間に及び帰宅時間が翌日になったこともしばしば。まだ妊娠がわかって間もない頃でしたので、今後の体調への不安、生徒さん達の試験対応も考慮し 協会へ相談の上、次期の講師継続は見送り、後任の先生にお願いをすることにしました。
そして主宰もディプロマ試験を受ける方が数名いました。私の出産とちょうど重なる時期でしたが、主宰はもちろん私が担当し、生徒さん達のブーケの補講練習を終え、試験まで見届けることができました。
合格発表は3月なのでその後の事務手続き諸々は、協会へ委ねることに。幸い、健康な妊婦でしたので外部講座も主宰も体調を崩すことなく、すべてのレッスンをこなし出産準備に備えました。
産後は、言うまでもなく初めての育児に奮闘の日々でした。しかし、沸々とまた社会に関わりたいという気持ちが芽生え、産後5ケ月で花仕事を復帰。
「子供」という存在で仕事の仕方もずいぶん変わりました。「時間」は全て自分のものから子供のものへシフトしていきました。
花仕事に割く時間も今までのようにはいきません。今やらなければいけないことを精査し、より時間を有効活用するすべを自然と身に着けました。その結果、今までのような多くの外部講座を行うことはできなくなりましたが、その分、主宰の内容を充実させることに集中する時間を費やすことに決めたのです。
レッスンに行く際は、周囲のサポートも受けながら仕事と育児を両立してきました。
色々な働き方はありますが、私は子供のことも関わりながら仕事もしたいタイプでしたので、お花の仕事と育児とをバランスよく行うことができました。お教室主宰というのは、こういう点で比較的調整がしやすいというメリットもあります。
もちろん仕事と家庭を両立するには、自分一人ではできません。家族にも協力をしてもらい仕事ができることのありがたさをかみしめながら、再スタートをきったのです。