横浜で木の実とスパイスのアレンジメント教室「PureBloom」を主宰しているまきのゆきです。
「木の実や花が人と私を繋いでくれた」
教室をすることが、単純に何かを教える、作品を作るということではないこと。木の実や花を通して、その向こうに、人と関わり、社会の一員であると実感できるようになるとは思いもよらぬことでした。
学生の頃、聞こえてくる母親世代の女性の会話に「なぜ『私』が主語になる話題にならないのか?」と不思議に感じていました。
30 代に入った頃の私がまさにそれ・・・
学生時代のそんな記憶を思い出しながら、「何かが違う?」「このままでいいのかな?」子育てを楽しみながらもモヤモヤした時代です。
そのような状況を変えてみたくて始めたのが生け花。
花に向き合うちょっとした緊張感も心地よく、週に一度のお稽古、そして、帰宅してからの生け直し、それはそれは夢中になっておりました。
数年後には、結婚前にしていたフラワーアレンジメントも再び習い始め、そのお教室で出逢ったのがドイツ装花「木の実とスパイスの飾り花」でした。
教室開講時に他のアレンジメントと同様レッスンメニューの 1 つにしたところ、「木の実とスパイスのアレンジメント」へのお問い合わせが続き、現在は、PureBloomのメインレッスンとなっています。
子育てや家事、仕事にと日々忙しい生活を送る女性が、没頭するくらい楽しめる「自分時間」を持つことで、笑顔になりそのことが周りも穏やかにするということ、また、人生を豊かに過ごせるコツではないかと、木の実や花が悟らせてくれました。
教室には、お互いにバックグランドを知らない人たちが集まります。
適度な距離感を保ちつつも、共通の「好き」で繋がることが不思議と良い雰囲気を醸し出し、心地よい時間と空間作ります。
何かHAPPYを持ち帰っていただきたいと心掛けているつもりが逆に幸せをいただいているのが実情。
教室をしているからこそ出逢えた人も沢山増えました。
異業種の仲間と立ち上げ、活動している一般社団法人プラチナミセス・ジャパン(http://www.p-m-j.com/)は、主婦独自の文化を育み、家庭や社会において様々な女性が誇りを感じる主婦ブランドを形成できるよう様々な事を試みています。
ファーストレディ安倍昭恵さんに2年連続でお越しいただき応援していただけるイベントとなった、ミセスの進化系文化祭「プラチナ・ミセス祭」は、今年6回目の開催を迎えます。
異業種だけどどこか通じるものを持つ者同士の集まりは、毎回刺激的です。
楽しいことは沢山の人と共有する・・・ワクワクすることを伝染させる・・・
そんな、心持になれるのも今している教室のお蔭、木の実と花が齎してくれたことです。
今秋、開校10年にして初めて教室作品展を開催します。
「ワクワクすること」が人を動かす原動力になることもこの10年実感しました。
仲間と目標を立てて作り上げていく楽しみを享受する年。
励ましだったり、共感だったり、心弾むことを共有することで生み出されるパワーは、また、何か新しいことを運んできてくれる予感がします。
数年前に作っていただいた教室のロゴには、私の人生で大きな意味を持つことになった「木の実」「花」そして、PureBloom のアレンジポイントに欠かせない「リボン」が描かれています。
夢が花開き、願いが実を結び、人と人のご縁を結ぶ・・・そんな思いを込めてのデザイン。
小さな教室がみなさまにとってそんな場所に育ってくれたらと願っています。
昨日、小さなワイヤーバックしか持っていないのに、視界にモミジバフーの実が転がっていました。
バックに入れて出掛け先に持って行くわけにもいかないのに思わず手に取ってしまいます。(さすがに、そっと木の下に戻しましたが・・・(^^;))
節目の年に、これまでを振り返る機会をいただけ、とても感謝しております。
自然の恵みがみなさまに幸せをもたらすお手伝い、それが続けられれば幸せです。
長い間お読みくださり、ありがとうございました。