第1回「和のスタイルから入った花の世界」

はじめまして。
この度、はななび様よりお話をいただきコラムを書かせていただくことになりました、東京品川区で少人数制の花の教室【ミュゼ・ナオミ】を主宰しています駒津直美です。

IMGP0093aコラムを書くにあたって、花の仕事を夢見る方、目指す方に少しでもヒントになるようなお話しをお伝えできればと思いながら、改めて自分が歩んできた道や当時の思いを振り返り頭の中で整理をしています。

時に壁にぶつかり、心が折れたことも数知れず。

花の仕事は、体力的にも想像以上にハードです。
しかし、この仕事を辞めたいと思ったことはこれまで一度もありません。

それは、もう駄目だ~と弱音を吐き、放り出し逃げ出したくなってしまうような辛いことや挫折があっても、それ以上に、私をわくわくドキドキさせてくれるたくさんの魅力があるからです。

様々な花や人との素敵な出会いのおかげが大きいと思っています。

2003年秋に教室を開校し、その後、幾つもの失敗を重ねながら少しずつ育み、気がつけば13年目を迎えました。教室は、私の大切なたからもの、そして花仕事は私のライフワークとなっています。

IMGP9857さて、そんなライフワークと言える花の仕事ですが、まずは私と花との“出会い”からお話したいと思います。

遡ること、お勤め時代。

何か習い事でもしようかなとなんとなく仕事帰りに立ち寄り覘いたビルの一室。
その時、たまたま開催していたのが生け花教室でした。優しそうな笑顔で「ちょっとやってみる?」と声をかけてくださった先生。
そのまま先生と一緒にビルの階下にあるお花屋さんに行き、花を選び、初めての生け花を体験しました。
そして、早速翌週からお稽古を始めることになります。

これが、私の花人生のスタートです。

考えてみると、特にお花を習いたいと思っていたわけではなく、「なんとなく」がお花を始めたきっかけでした。

もしもあの時あのビルに立ち寄っていなかったら、先生に出会っていなかったら、私の花人生はスタートしていなかったかもしれません。

しかし、そのなんとなくから始めた週一回のお稽古がとても楽しくて、すぐに生け花の世界に夢中に。
いつか生け花を教えることができたらと漠然と思うようになり、せっせとお稽古に励みました。
その当時は、自分は生け花の世界で花の仕事をするものとばかり思っていました。

生け花の修行の日々が続きますが・・・、その後、パリスタイルの花との出会いが、私の花人生の方向性をがらりと変えるきっかけとなるのです。

Musée Naomi
http:/museenaomi.com


■コラム執筆者のプロフィール

駒津直美。
東京・品川にてフラワーアレンジメントスクール「ミュゼ・ナオミ」を主宰。
2003年より自宅アトリエにて開校、その後、個展や作品展の開催、さらには2本のウェブコラムの連載を担当するなど活動の幅を広げる。
「季刊ベストフラワーアレンジメント」「季刊プリ*フラ」などにも多数掲載実績を持ち、2014年冬号・夏号では、表紙を飾った。
洗練されたセンスと確かな技術力で、現在人気上昇中のフラワースクール。

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