第4回「教室オープンに向けて!」

これまでのコラムに書いたように、夢であり目標としてきた「花教室」。

早速花仕事を始めよう、挑戦してみようと気持ちが固まった花遊学から戻り、いよいよ夢の実現「教室オープン」に向けて動き出しました。

ところが、何をどうやったら、何から始めたらいいのやら??(笑)。

IMGP3189「花を学ぶこと」にはかなり力も時間も注ぎましたが、実はそれ以外は十分な知識や準備が全くないままでのスタートだったのです。

花屋さんでの経験や講師などの経験もありませんでしたし、運営に必要なビジネスの知識もなく、一人でいろいろやらなければならないというのに事務的な仕事も苦手。

大きな見落としでした・・・。

花やデザインのことだけ考えればいいわけではなく、仕入れのこと、会計のこと、集客のこと・・・その他諸々、教室をするには「運営」という大事な要素があるのです。

本当になにもかもが初めてだらけ、わからないことだらけ。

今思うと、そんな状態でよく始められたなーと呆れるを通り越して、我ながら感心すらしますが、「自分らしい花」、「自分らしい教室」を目指して、花と向き合い笑顔で過ごす時間をたくさんの方と一緒に楽しんでいる姿をイメージしながら、頭を一所懸命捻り、一つ一つの課題をクリアにしていきました。

花教室を含め花の仕事をしたいと憧れ目指して、努力されている方は多くいらっしゃると思います。その為にはどうしたらいいのか悩み迷っていらっしゃる方も。

私は、「まずは行動すること」が大事なのではないかと思っています。

IMGP8167そういう方とお話している中で、「準備が整ってから」、「自信がついてから」という言葉を聞くことが多くあるのですが、技術も知識も十分あると思われるのに、準備が整い、自信が持てる日を待っていたら、いつまでもスタートは切れない、ずっと準備段階のままなのではないかしら?と思うのです。

とはいえ、私のようになんの準備もなくスタートしてしまうと大変なことも多いので、事前準備をすることは必要だと思いますし、私自身、自信なんて全くありませんでした。

ただ、経験して初めて気づくことはとても多く、自分に不足していることや必要なこともたくさん見えてきます。
もっと勉強しなきゃ、もっと努力しなきゃ、もっと頑張らなきゃと。

それに、生徒さんやお客様が喜んでくれる姿や笑顔が嬉しくて、それが少しずつ自信へと変わってきています。

ほんの少しの勇気を持って、思い切って一歩踏み出してみれば、きっと今より少し前に進めると思っています。

少し話がそれましたが、まさに熱意と潔さだけで飛び込んだ花の仕事。
それでも教室オープンすることができ、花の仕事をこれまで続けて来られているのは、出会った生徒さんやお客様、周りの方のお陰で感謝の気持ちでいっぱいです。

そういう方々と私をつないでくれる私の教室への想いや心がけていることなどについては次回のコラムでお話したいと思います。


■コラム執筆者のプロフィール

駒津直美。
東京・品川にてフラワーアレンジメントスクール「ミュゼ・ナオミ」を主宰。
2003年より自宅アトリエにて開校、その後、個展や作品展の開催、さらには2本のウェブコラムの連載を担当するなど活動の幅を広げる。
「季刊ベストフラワーアレンジメント」「季刊プリ*フラ」などにも多数掲載実績を持ち、2014年冬号・夏号では、表紙を飾った。
洗練されたセンスと確かな技術力で、現在人気上昇中のフラワースクール。

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