-フラワーアレンジメントとの出会いはいつですか?-
今から約15年前、「ブライダルブーケを押し花額に加工する仕事をしてみませんか?」という新聞の折り込み広告を見て、やってみようと思った事がお花との出会いでした。
その頃はまだ会社員だったため、漠然と将来は自宅で出来る仕事をしたいとも考えていた時期でした。
子供のころからお花が好きだった事もあり、自宅でも外でも教える事ができ、歳をとってもでき、経験を積めば自分の可能性も活かせるのではないかと思い、すぐに習い始めました。
その後、お花で仕事と言う事を考えた時に「生花を加工する」ことにこだわりたいと思い、押し花に続きボトルフラワー、プリザーブドフラワー、さらにプリザーブド加工の講師資格を取得しました。
-教室をオープンしようと思ったきっかけはなんですか?-
しばらくは会社員のため副業ができず、限られた範囲の活動しかできなかったため、委託販売やネットショップでの販売をしていました。
クラフト系イベントに出展した時に、イベント事務局の方から声をかけていただき、月に1度ですが事務局のカルチャー講座の講師として教える事になりました。
そこで教える事が急に具体化しましたが、自宅はマンションのため教える部屋がなく、市内のレンタルルームを借りて月に1~2度レッスンをしていました。
車がないので、材料を運ぶのも大変になり、退職するタイミングを見計らいながら、自宅近くのワンルームマンションをアトリエとして借りてオープンしました。
-教室を主宰していて1番大変だったことはなんですか?-
生徒様の集客です。
チラシを地域にポスティングしたり、ブログを書いたり、イベントに出店して案内を配ったり、と思いつく事は全部しました。しかし、思うように人が集まらず費用だけがかかってしまう事も多かったです。
また、会社員時代は週末しかレッスンが出来なかったので、プライベートとの兼ね合いもあり、時間が無かったことも辛かったですね。
-教室を主宰していて1番嬉しかったことはなんですか?-
私の生徒様は、お花系の習い事が初めての方ばかりなのですが、レッスン中には私の経験してきた様々な事もお話します。
その中で「いつか先生みたいになりたいです」と、言って下さることが励みにもなりますし、やはり一番嬉しいですね。
自分が思い描き、進んで来た道が間違っていなかったと思える瞬間でもあります。
-教室主宰者の仕事の魅力はなんですか?-
そうですね、私の場合は、レッスンの中でお花の魅力を知ってもらう事です。
例えばこのお花が咲く気温はこれくらいだとか、このお花は10時位に開くとか16時には閉じるとか。お花が咲く時期で季節を感じる事もできるし、それぞれのお花の咲き方も違います。
そういうウンチクや小ネタをお話しすることで、生徒様たちにもっとお花を身近に感じてもらい、楽しくレッスンをしていただく事です。
-今後どのような教室にしていきたいですか?-
資格を取得して、お花の仕事をしていきたいと思っている生徒様を応援したいです。
資格は取ることがゴールではなく、スタートです。
ただ、ビジネス的な要素がないと仕事としては難しいため、私自身の経験を踏まえてサポート出来るような体制にしていきたいと思っています。
それから、名古屋ではまだ数が少ない、ボトルフラワーとプリザーブド加工の講師育成にも力を入れていきたいと思います。
誰でも出来る=どこにでもあるという図式になり差別化は図れません。
新しいお花教室を目指していただけると嬉しいです。
-教室オープンを目指している読者に一言お願いします-
会社員のうちに資格を取得して将来に活かそうと思われている方も増えてきました。
ただ漠然と教室をオープンしても上手くは行きません。
もちろん勢いも大切ですが、長中期の計画をしっかりと持って、自分の軸がぶれないように信念を持って頑張ってほしいですね。
私の経験を、ぜひ皆様の生活に置き換えて活かしていただければと思います。