第3回「お花事情について」

お花の世界もいろいろ変化がありますね。

そもそもお花は活け花から始まりました。
私が幼い頃のお花屋さんのイメージといえば・・・床の間に飾るお花、仏花、お墓用のお花などが売られていたように思います。

1028お正月になると、母が習っていた池坊の先生が床の間のお花を活けにいらっしゃいました。
私も高校生のころから無理やりその先生のところへ習いに行かされていました。

その後、洋花が多く出回り活け花にも洋花を扱う流派も増えてきました。
今は吸水性スポン ジのおかげでフラワーアレンジの世界が広がり教室も多くなったと思います。

また、バブルの頃はとにかくお花を贈るのがステイタスのような時代もありました。
お歳暮の時期になると、シンピジウムやシクラメンが飛ぶように売れていました。(親戚が植物園を経営していて目の当たりに してたので)

しかし、バブルがはじけてお花は贅沢?実用的な贈り物に変わりました。

それでもプリザーブドフラワーの出現により贈り物やウエディングの場で、長く持つ魔法のお花として人気のアイテムになりました。

よく聞かれます、プリザーブドフラワーは枯れないお花なので永遠に持つのか・・と。

プリイザーブドフラワーが広まったころの謳い文句が少しオーバーでしたでしょうか。「魔法の花、枯れない花」と。

1110-1綺麗に保つには管理状態によって大きく異なりますが、それでも本物のお花を保存加工したプリザーブドフラワーのアレンジは魅力的です。

最初の頃は知らない方も多かったのですが、今やプリザーブドフラワーを知らない方はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。

私はショップもやっていますので、母の日の贈り物に「すみません、母がお水をやった ようでどうしましょうか」とお問い合わせをいただいたこともありま す。

それほど生花と思われるほどだったのでしょうね。

はなのいえkiraraのプリザーブドフラワーのレッスンでは、趣味で習われる方にもお花の色合わせや副素材の使い方、特にバラなどの花びらを綺麗に仕上げていただくことにこだわっています。

大きな教室ではどうしても目が行き届かないところにも気をつけています。
それが少人数でレッスンをしている1番のメリットではないかと思います。

その場でお花がとにかく完成すればいいというレッスンではありません。
いつも何か一つ習得して帰っていただきたいと思っています。

さて、これからはプリザーブドフラワーからアーティフィシャルフラワーに人気が移っていきます。


■コラム執筆者のプロフィール

黒田美英子。
横浜青葉区でプリザーブドフラワー・生花・アーティフィシャルフラワーの教室を主催。
「花は癒し」をコンセプトに花のあるライフスタイルを提案している。
教室歴15年の主宰者、黒田美英子先生の色合わせは非常に好評で多くのファンを獲得している。
「BEST FLOWER ARRANGEMENT」などの専門誌にも掲載多数。
みなとみらいプリザーブドフェスタへの出展、恵比寿三越や日本橋高島屋や岡山天満屋など一流百貨店での販売経歴を持つ。
横浜を中心に注目を集める教室。

→  この教室・スクールの詳細を見る