こんにちは。
世田谷でパリスタイルのお花の教室『FOUR SEASONS FLOWER』を主宰している山根広子です。
『レッスンは大感謝祭!』という言葉を胸に、一歩一歩進み始めた私の教室。
もう一度お花を最初から習うとしたら、『私ならこんな教室に通いたい』と思える教室を作る!これが私の目標でした。
ただ練習するためのレッスンではなく、お花の素晴らしさに毎回感動できる場所でありたい!
型を教えるレッスンは、型通りにしかできなくなってしまいます。
もっとトレンドを取り入れた、実践的なレッスンであること!
『お花を習っていた時間・・・幸せだったな~』と、生徒さん一人一人が振り返った時に思っていただけるレッスンであること!
昔ながらの王道のようなカリキュラムでも、今の時代には合わないと思うものは思い切ってやめました。
『素敵なお花しか生けたことがありません!』・・・私の生徒さんたちには、こう言わせたい!そう思って、全てのカリキュラムを練り上げました。
『どうやったら生徒さんたちにもっと楽しんでいただけるのか!』
寝ても覚めてもこのことで頭の中が一杯(笑)
と同時に、『どうやったら、私自身がもっと楽しくなれるのか!』
このことも、私にとってはとても重要な原動力でした。
自分自身が常に新しいことに挑戦し、それを表現する場所が教室!
私にとって教室は、いわば『舞台』のようなものなのです。
『毎月、新しいお花や、デザインを発表できる!』という、まるでファッションデザイナーが新しいコレクションを発表するくらいの気持ちで(笑)、毎月ワクワクしながら資料を集め、あれこれアイディアを考えていました。
来月はどんなお花の組み合わせやデザインにするか、どんなお部屋のディスプレイにするか、どんなテーブルスタイリングにするか・・・。
全てのレッスンが私にとっては生徒さんへの『サプライズ!』の準備!
レッスンに来られた生徒さんがおっしゃる『うわ~~、素敵♡』という感嘆の言葉が、私への何よりのご褒美です。
教室を始めてからの6年間、たくさんの出会いに恵まれました。
学校の友人でもなければ会社の同僚でもなく、お花がなかったら出会えなかったであろう方々・・・。
最初は『初めまして!』だった生徒さんたちが、気づいたら、私にとって『大切な方たち』に変わっていました。
生徒さんたちは全員、年下の妹のような方たちも、年上のお姉さんのような方たちも、私にとっての大切な方たちです。
皆さんの笑顔を思い出すだけで、一人でいる時もニヤニヤしてしまうほどです(笑)。
生徒さんたちと過ごすレッスンは、座る時間などなく立ちっぱなしで、準備や後片付けも含めると、1日6時間近く立ちっぱなしです。
早朝から花市場へ仕入れに行くのも決して楽ではありません。
ですが、体の疲れとは別に、毎回のレッスンで元気をいただけるのです。
『生徒さんたちがレッスンに来られることで『幸せ』の充電をしてもらいたい!』と思って頑張っていたのに、気づいたら、私自身が充電されていたのです。
『自分が幸せになりたかったら、誰かを幸せにしなくては・・・』という若林三弥子先生の言葉を、自分の経験の中で『本当だ!』と実感することができました。
そしてもう一つ!
アナウンサーをしていた頃、ずっと『自分から何かを発信したい!』そう思っていました。
常に周りのことにアンテナを張り感じたことを自分の言葉で伝えてみたい・・・と。
アナウンサーは、取材したことを伝えるのが仕事です。
取材して、インタビューする相手はその道で秀でた方であったり、何かを極めた方たちでした。
つまり、専門分野がある方なのです。
その方たちの言葉を、代弁するのがアナウンサーの仕事!
仕事をする中で、自分にも、その『専門分野』が欲しい・・・いつしかそう思うようになっていました。
私が極めたことを、私の言葉で語ってみたい。そこに、自分の人生が詰まっているはずなのだから・・・と。
お花の教室を始めて、ようやく私自身の言葉で、自分の専門分野について発信できるようになりました。
ブログやfacebook、インスタグラムなど、SNSで誰もが発信することのできる今の時代。
私の専門分野はお花ではありますが、ここまで4回のコラムでお話しした私の人生を振り返ると、お花以外にもたくさんのことにチャレンジし紆余曲折しながら歩いてきました。
アナウンサーとして経験したことも、客室乗務員として経験したことも、子育てをしたことも、全てが、私の専門分野なのだと、今はそう思います。
『お花の教室主宰者』として発信するのではなく『山根広子として発信する』。
これからの時代はこうしたことが大切になるのではないかと感じています。
よく『人間力』と言いますが、まさにその『人間力』が試される時代。
そんな時代に『お花』という一つの柱を持ちながら、自分らしく発信する・・・それが、今後の教室主宰者に求められる姿なのではないか・・・そう思います。。
一人でも多くの方に、お花の素晴らしさを感じていただき、一緒に感動する時間を持ちたい!そのために、これからも、私らしく頑張っていきたいと思います。
全4回のコラムを書かせていただきながら、自分のお花の道を整理する貴重な機会をいただきました。
お読みいただきありがとうございました。