初めまして。
世田谷で、パリスタイルのお花の教室『FOUR SEASONS FLOWER』 を主宰している山根広子です。
自宅でレッスンをするサロンスタイルの教室をスタートさせたのは2010年です。
私自身は大手のお花教室で学んだため、先生の自宅で開催される『サロンスタイルの教室』には、一度も通ったことがないままでのスタート!
いわば、『サロン初心者マーク』を付けてのスタートでした。
そんなスタートから、今年で6年目になりますが、まさに手探りで、その時々に自分に出来ることを必死でこなし、ベストを尽くす・・この繰り返しで駆け抜けてきた時間でした。
今となっては、教室はもはや私の分身のような存在で、教室を成長させてきた過程は、自分自身の成長の過程でもあります。
どんな一瞬一瞬も、思い出すと私の中でキラキラと輝いていて、もしいつかこの世から旅立つ日が来た時に思い出すのは、間違いなく、このキラキラと輝く必死で駆け抜けた日々と、息子が小さかった頃に過ごした宝物の日々だと確信しています(笑)
そんな私が初めてお花と出会ったのは、一番最初の職業、航空会社のCAをしていた時でした。
就職活動をしていた大学時代から、「いつか天職を見つけたい!」・・・これが私の夢でした。
いざCAに就職して、フライトを重ねる内に、「これが私の天職なのだろうか?」と疑問を持ち始め、「それなら、何が天職なのだろう・・・?」と答えが出ないまま日々を過ごしておりました。
そんな日々の中でしていた事が、今思えば私をお花へと導いてくれました。
フライト先のオーストラリアのシドニーに「ボタニカルガーデン」という素晴らしい公園があるのですが、当時、そこに出かけては、現地の方の真似をして、靴を脱いで裸足になって、芝生の上を歩きながら考え事をしたり、咲いている草花の絵を描いたり、自分が「好き!」と思える時間を過ごしながら、ノートに思いつくことをひたすら書いていました。
例えば、自分の好きな事、得意な事、やってみたいこと、昔からよくやっていた事・・・など、一つ一つに全く関連性がなくても、とにかく文字にして、何が自分の本当にやりたいことなのかを考えました。
分析した好きな事の中に入っていたのは、「自然」と「アート」が主に占めていたのですが、その二つが繋がる仕事が、どうしても思い浮かばずにいました。
そんな時、ふと目にしたポスターが、フラワーデザインの学校のポスターでした。
お花を使って、アートのように美しく、かつとてもクリエイティブで、作り手の創造性が表れているのを見て、「これだ!」と確信しました。
すぐに電話で体験レッスンを申し込み、初めて作ったのがパンジーのブーケでした。
帰りの満員電車の中で、パンジーが潰れないように守りながら、「これからお花のことをもっともっと学びたい!ここから私の新しい人生がスタートするような気がする!」と、根拠のない確信を抱きながら、期待と夢と妄想で頭の中が一杯になりました。
今でも、あのワクワクする気持ちが、私の背中を押してくれています。
天職を見つけた!と思ったものの、すぐに転職ができず遠回りすることになるのですが、そのお話は、また次回のコラムでさせていただきますね。