神戸三宮・元町・明石プリザーブドフラワー教室フラワー教室 久保田利奈です。
前回はプリザーブドフラワーが活躍するウェディングワールドをご紹介いたしました。
今回のプリザーブドフラワーの活躍するシーンは「病院」です。
先日、友人のお見舞いに言った時でした。
ロビーから離れてくるピンク色のスカートを穿いた小学3年生くらいの女の子がいました。見 るとなんだかションボリとしています。思わず娘とダブって「どうしたの?」と、その子にしゃがんで訪ねてみると・・・
「お母さんの大好きなお花、あげられない・・・」
と涙ぐんだ声で、小さく訴えかけます。そう答えると女の子は手に持った小さな手作りのような花束を持って、入口ドアから駆け去って行きました。
私はその少女が物凄く気になったので、思わずロビーカウンターまで行って事務の女性に女の子の経緯を聞いてみました。
すると・・・
現在、大阪の病院の44%が家族や知人の見舞いに行く際に、生花の持ち込みを禁止しているそうです。花瓶の水に感染症の原因の緑膿菌がいる恐れがあるのだとか。
お見舞いといえば「お花」であり、私も産後の肥立ちがあまりおもわしくなかった時に、家族や友人から贈られたお花を見るたびに何故か気持ちが明るくなり、どんなにお花に勇気を与えて貰ったことか。
それがもうあげられないなんて・・・
わたしはその少女と、彼女が手に持っていた、おそらく自分で公園か何処かで摘んだ花なのだろう(スカートに似合ったかわいい色あいだった)が忘れられず、気が付いた時には自分の教室で、あの子が手に持っていた小さな花束のモチーフを思い出しながらプリザーブドフラワーを創作していました。
「今度会った時にはこのお花を彼女に渡してあげたい」そう思いながら・・・
綺麗に咲き続けるお花は人の心を明るく元気に、そして、豊かにしてくれます。
そのお花が病室から消えてしまうのは、本当に寂しい・・・
誰もが喜び、安心できるお花「プリザーブドフラワー」が病室で咲き誇り、早く元気になられるささやかながらのサポート役になることを願います。