連載最後の第4回目は、Apertio Florisにて主宰が行うレッスン以外を行っている川瀬里奈(かわせりな)です。
連載最後は今後のスクールの展開について私がおこなっていきたいことを執筆したいと思います。
まずはお花以外のレッスンについて、現在日本ヴォーグ社のガラスフュージングを受講しておりますので、そのガラスのスクールもおこなってまいりたいと思います。食器として日常的に使うのはもちろんのこと、アクセサリーやフラワーアレンジメントのアクセントとして使用し、よりオリジナリティを出したものを提案していきたいです。
お花は、色々なものと組み合わせると楽しい、面白いところがございます。ガラスだけでなく家にある何かを使って自分だけのオリジナルのお花のアレンジメントを作るという楽しみもレッスンの中で伝えていきたいです。
お花を飾るには花瓶でなければいけないということは全くありません。
いつも使っているコップにワイヤーやクラフトバンドを用いて花くばりに、お茶碗や大きいお皿に花びらだけ散らす水盤風に、お気に入りのお菓子のカンカンにお花のアレンジを作る……と日常にあふれる色々な物を器として使うことが出来ます。
ただ花瓶に飾るだけでなく、今日は家の中のどれを使って活けようかというひらめきを日常のスパイスとしてお花の癒しとともに加えていただけたらと思います。
最後にお花に関連するレッスンについてです。
誰かにお花を教えるということは、お花の素敵さを広めることであると考えています。そのため、今後は大人だけでなく子ども向けのレッスンもおこなっていきたいと思っております。
現在、当店では大人向けのレッスンを主に行っております。お母さまが小学生のお子さまを連れていらっしゃり、一緒に体験するということもございますが、基本的には大人を対象としております。以前小学生のお嬢さんを連れたお母さまがハーバリウム体験をされましたが、小学生の発想は大人の考えるアイデアと違っており、とても素敵でした。
なぜ私が子どもに向けたレッスンである「花育」をしたいのかというと、幼少期の頃よりお花に触り、考えて何かを作るということが子どもの今後の成長に何かしら良い影響を与えるのではないかと思ったためです。
私は幼少期の頃より、お花という存在に関わって現在にいたります。長くかかわっていることでデザインにたけているということではありませんが、何かを作るという創作意欲が強かったり、色の合わせ方・物事の感じ方・考え方がちょっぴり変わっていると言われたりします。変わっているということを誉め言葉と思っているわけではなく、それが欠点でもあり私の長所であると考えています。
お花とかかわることで、何か新しい発見を子どもたちに見つけてもらい、アレンジを構築していくことで、物事を考えていくステップを得ていっていただきたいのです。
また、私自身が新しい言語を習得して、その言語を話す方たちに教えていけたらと思います。学生時代に手話とドイツ語を専攻いたしましたが全く身についておりません。
海外の方でレッスンを習いにいらっしゃる方もおりますので、彼らの言葉で少しでも説明が出来たらと思います。海外で自分の言語を使って話していただける方がいるとちょっと安心するということがありますよね。そんな風に少しの安心感を与えられるスクール運営をしていきたいと考えております。