自由が丘・都立大学のプリザーブド&アーティフィシャルフラワー教室 RECREOの西村です。
今回は、私が世界的に有名なあの方の店舗ディスプレイをさせていただいた時の お話をしたいと思います。
主宰と同時にスタートしたパソナさんでのマンスリーレッスンを皮切りに 様々な企業や、カルチャースクールも含め月3~4本外部講座を持つこともあり 忙しい日々を過ごしてました。
そんな中、またもやすごいお話が舞い込んできました。
所属協会から、桂由美ブライダルハウス本店でのフラワーデイスプレイの依頼だったのです。
日本プリザーブドフラワー協会は桂由美先生のパリコレの装飾花を担当させていただいたご縁から本店でのディスプレイも認定教室の先生方が担当させていただくことになったのです。
あの世界の桂由美先生のブライダルハウスで自分の作品が飾れることの嬉しさよりも、緊張感の方が当時の心境としては近かったかもしれません。心臓が口から出てしまいそうな思いで、先方の担当の方との初顔合わせ。その方は桂由美ブライダルハウス専属のジュエリーデザイナーの藤原氏。世界のコレクションでご活躍されている方です。
作品のコンセプトやアイデアを出し合い、話を進めていきました。
しかし藤原氏のアイデアは、お花の先生では絶対思いつかないようなアイデアでした。恐らく100%お花の先生は考えないようなことです。レッスンで作るアレンジと広い空間で見せる作品は全く異なるものなのです。
斬新なプリザーブドフラワーの使い方にビックリ仰天になりましたが、 むしろその時、プリザーブドフラワーの可能性の大きさも知り、喜ばしく感じたほどでした。こんなこともできる凄いお花なんだ~!
藤原氏より「お互いの引き出しの中にあるものを見せ合って、いいものを作りましょうね」とおっしゃってくださいました。
これは、私が認定教室に至るまで色々とお花の勉強をして得た知識、そして出張レッスンや 主宰で培った経験なんだと確信しました。
資格を戸棚やチェストに例えるなら、その中にしまってある宝物が技術やデザイン、 そして引き出しを開けた時に様々な宝物を見せたり、触れさせてあげることができるのが 「先生もしくは講師」と呼ばれる人だと私は思います。
藤原氏がおっしゃった言葉はまさにこれなんですね。
私は2007年7月、2008年6月のフラワーディスプレイを担当させていただきました。そして5月に行われるローズフェスティバルで東尾理子さん着用のフラワーウエディングドレスの 技術提供もさせていただきました。(当時石田純一さんとご結婚直前の時期でした)
実際、ディスプレイの現場はせわしなく、テキパキとこなさなければいけません。そしてドレスに身に着ける小物は、当日のドレスのデザインに合わせて現場で作ることが多く、臨機応変な対応を求められます。 もちろん、私一人で、できる作業内容ではありません。
そんな時にいつでも私の右腕となって支えてくれるアシスタントの存在も大きかったです。仕事を通して出会う人たちにも恵まれ、花仕事を続けられることの喜び、嬉しさをかみしめながら さらに多くの機会を求めて、邁進していきました。
そして、この時私にある重大な出来事が訪れたのです。 次回へ続く・・・