こんにちは!神奈川県湘南地区でPivoine Rose(ピヴォアンローズ)を主宰しております土方裕紀子(ひじかたゆきこ)です。
いよいよ今回が最終回となってしまいました。お教室を続けて行く中でずっと大切にしている事がいくつかあります。まずは講師である私がお勉強を続けて行くこと。
お華をはじめて10数年。もう取れるお免状はありませんが、前述の通り今でも月に3回親先生のところへお稽古へ伺っております。ここまで来るとお稽古時間はほぼ毎回数分・数十分です。もちろん手直し無しなんて事もよくあります。それでもまだ学ぶ事があるのは技術やお花の事だけでなく業界の事や私の知らなかった事を先生から教えて頂くためです。
華道ではお家元であっても流派の垣根を越えて勉強会をなさるそうです。
華道だけでなくヨーロピアンフラワーのお勉強も怠らず、パリへ行ってパリジャンフローリストのレッスンに参加したりパリ在住の先生がご帰国の際には必ずレッスンに参加し、フランスの最新トレンドを学んだりしています。また、お花のお勉強は直接お花だけから学ぶものではありませんので、他のクラフトをやってみたり日頃からアンテナを張っていろんな物を見たり聞いたりする事も重要です。
生徒さんから「先生なのにまだレッスンに通っているんですか?!」と驚きの声を頂くこともありますが、先を生きなくてはいけないのが講師なのでストップしてしまうといつか生徒さんに追い越されてしまいます。
それに生徒さんは初心者の方とは限りませんし、私は講師としては年齢が若い方なので人生の先輩である生徒さんがたくさんいらっしゃいます。
その点で逆にお勉強させて頂くこともたくさんありますが、お花については圧倒的な知識とスキルを持っていないと生徒さんからの大切なお金を頂くことは出来ないと思っています。
それに素晴らしい先生は何十年と続けておられてもお勉強なさってます。
されてない方は作品を見ればわかってしまうものです。
嬉しい事にこの姿勢を見て、生徒さんが意欲的になると仰ることも多々あります。
集客になかなか繋がらないからといろんな角度からアプローチするのも間違いではありませんが、まずは作品の完成度やセンスアップを目指して行くのがいいのかな、と思います。地道にやっていると見てくれている人はいるもので、びっくりするような所からお声掛け頂くことも出てきます♪
なので、目標を持って焦らず自分のペースで昨日の自分より少し先を目指してください。そして自分の強みを見つけてお教室をやっていくといいと思います。技術や得意分野でもいいですし、例えば私の場合は「親しみやすさ」だそうです。
特に華道の場合は先生と言うとお着物を着た年長の凛とした日本女性を思い浮かべると思いますが、私はかなりかけ離れているので初めはびっくりされますが、ちょっと敷居が高いと思う華道がぐんと身近になるようです。
もちろんお作法等お教えいたしますが、いつまでも緊張するよりお花に集中出来て良いのかな?と思っています。
他のレッスンの場合でも同じ事が言えますね。
それからこの方たちがいなくては始まらない「生徒さま」。
生徒さん達が何を求めているのかを見極める事も大切です。
お花に癒やされたいのか、華やかに楽しみたいのか、技術を向上させたいのか。
ピヴォアンローズでは楽しむレッスンとディプロマコースを設けているので、どんな方にも対応出きるようにしています。
1月のレッスン時に1年の目標を聞いてみているのも生徒さんの「こうなりたい」を知るためです。
もちろん大袈裟な目標でなくてもいいんです!
何にせよ目的があってたくさんあるお教室の中からこちらにいらして頂いてるので生徒さんに寄り添って生徒さんのStoryにご一緒したいという風に思っています。
レッスン=一人一人の物語のようなものです。
友人同士ではないけれど先生と生徒の素敵な関係を続けて行きたいです。
教室を続けているといろいろな事がありますが、喜びの方が断然多いですしたくさんの方と出会う事ができます。
その過程での全ての出来事は糧として今後役立って行くことになるでしょう。
何時も感謝を忘れず謙虚な姿勢で学んで行きたいと思います。
こんな風に生徒さんとそして私のお花Storyは続きます。
あなたのお花が誰かの心に寄り添いそれぞれのStoryとなります。
拙い文章でしたが、このコラムがどなたかの心に留まりますように・・・
この機会をご提供下さったはななび様、クチコミを書いて下さった生徒様、そしてお読み下さったすべての方にこの場を借りてお礼申し上げます。
たくさんの感謝を込めて・・・
to remain as hungry and inspired and driven
(常に渇望し、奮い立ち、意欲的に)