第3回「気が付けば教室主宰者に・・・」

画像4長男が5歳になり、長女を授かった直後、宇都宮市から大阪に転勤となった私たち家族。

長男の幼稚園の送り迎えや習い事のお付添い、娘の子育てに毎日が本当に忙しい日々でした。
しかし、子育て中でも住空間は快適・綺麗にしておきたいと思い、花や小物などをディスプレイして楽しんでいました。

そんな時、関西初のカルトナージュ講座が開催されると知り、自分好みの小物が作れると考え習い始めました。
また、立体押し花という珍しい手法を確立されていた押し花作家の「三浦起志子先生」に学ぶ機会にも恵まれました。

長女が幼稚園に入園するまでの約5年間、子育て中の気分転換に、お花のレッスンと並行して、その時々に心ひかれたものを学んでいった事が、後々の私にとって、スキルの引き出しを数多く持てることに繋がっていきました。

長女が幼稚園に入園する時に兵庫県に転居したのですが、幼稚園と自宅マンションが近かったこともあり、子供を通じて親しくなったママ友が我が家に頻繁に遊びに来るようになりました。

部屋に飾っていた生花やプリザーブドフラワーの作品が素敵と言ってくれるママ友が増え、同じものが欲しい・作りたいと言われるようになりました。
お花の資格を持っているなら教えて欲しいと言われる事もたびたび・・・・。

画像3そうしたママ友からのリクエストに応じる形で、お茶をしながらちょっとしたアレンジやリースなどお教えするようになりました。
レッスンというよりは、サークルのような感じでした。

今から思うと、その時期に、どう説明すれば分かりやすいのか、複数人で作成する時にはどのように目配りするとよいのかなどを、体得する事が出来たと思います。

やがて、そのことがきっかけで園が開催している“親子学級”という父兄の親睦を兼ねた手作り教室の講師を依頼されるようにもなりました。
さらに、ママ友の口コミですぐに他の幼稚園からも講師のオファーを頂くようになりました。

こうした機会を何度も頂いたおかげで、30人~50人ぐらいの講習会なら一人でも仕切れる自信をつける事が出来ました。

時を同じくして、市の広報誌で見つけた商工会議所主催の起業塾に半年間ほど通っていました。
そこで出会った方に中には、ネットショップオーナー志願の方や、独立をめざしていた企業専属のフォトグラファーの方などがいました。

その方たちとの出会いで、情報発信の手段にブログというものがあるという事を知りました。
また、写真の撮り方を教えて頂く機会にも恵まれました。
当時はフォトレッスンをしている方もいない時代、そんな時代に企業専属のプロカメラマンに教えて頂けたなんて、今から思えばとても贅沢なことですよね。

ブログで、ママ友のレッスンのことや幼稚園の講習会のことを写真と共に記事にしているうちに、ブログを見て同じものを作りたい!と来て下さる方がいらっしゃるようになりました。

画像7そして来て下さった方が今度はお友達とご一緒に来て下さるようになり、次第に人数も増えて毎月定期的にレッスンを開催するようになりました。

レッスン課題を毎月提案するという事は大変楽しい作業でした。

来て下さる方に何を学んでいただこうか、どんな新しい資材を使おうか、季節感をどう表現しようか・・・いろいろな要素を考え組立てゆく作業。
そしてパソコンでマニュアル作成、サンプル作品撮影など、丁寧に一つ一つを仕上げてレッスンをするように努めていました。
その作業工程の積み重ねが、自分自身の力になっていった様に思います。

そして、ブログではレッスンの様子を発信していました。
その時期は今とは異なるプリザーブドフラワーの協会に所属していたのですが、花関係の季刊誌に広告掲載してくれるサポートがあり、それを見てきてくださる生徒さんもいました。

そんな風に、いつの間にか教室主宰者としてデビューする事になったのです。


■コラム執筆者のプロフィール

堀内 かず美。
神戸・西宮のプリザーブドフラワー教室「アトリエフェリーチェ」を主宰。
兵庫県で唯一のFEJ(フラワーエデュケーションジャパン)の試験校。
大学生の頃より生花のレッスンを受け、様々な花の資格を取得。
また、花を素敵に飾る為には住空間も大切という考えから、インテリアコーディネーターの資格も取得。
FEJプリザーブドフラワー・ギフトブランド“フルリール”販売代理店として、そごうや大丸、高島屋や三越伊勢丹など一流百貨店にて販売した経験を持つ。
2014年には 神戸大丸にてフェリーチェ・デザインプロデュースのアレンジ作品も販売。
花歴20年を超える経験や実績、技術力や指導力を兼ね揃えた、神戸を代表する人気教室。

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